中国株はバブル!?|株式・資産形成講座メルマガ

  2007/05/30(水)  
最新・最強・最高クオリティの
Message
ついにスタートしました!株式・資産形成講座メルマガです。
メルマガをご覧の皆様、こんにちは!
ビジネス・ブレークスルー 株式・資産形成講座事務局の一戸です。
このメルマガでは、皆さんの資産形成に役立つ情報を、大前研一ならびにプロとして活躍している一流講師陣の視点から、毎週リアルタイムにお届けしていきます。
あなたの理想とする資産運用、資産形成を実現するためのとっておき情報を、どうぞご覧ください。

本文タイトル
中国株はバブル!?

上海株式市場は前回の世界ショックを引き起こした後、上海総合株価指数が、9日に終値で初めて4,000ポイントの大台を突破。1年で2.6倍に急上昇しており、専門家は「中国株はバブル」との懸念を強めている。

今年の2月末に上海発で世界に波及した調整があったのですが、その後、各国の株価は調整前の水準を回復し、米国、英国、シンガポールなどは調整前の水準を超えて続伸しています。

ただ、日経平均だけはほぼフラットに推移し、調整前の水準に達していません。
株屋さんなんかは、「2万円を超えるのも間もなくだ」なんて言いながら、随分長い"間もなく"と言えるでしょう。


さて、その上海はというと、注目の4,000というラインを「ついに超えた」と言うことで取り沙汰されています。
これは06年1月を100としてインデックスにしてみると、上海の急騰ぶりが更にわかりやすくなります。グラフを見ての通り「332%」の上昇、1年と少しで3倍になっているという途方もない数字です。

その点アメリカは、同期間で20%ですので、なだらかに上がってきたという感じです。
日本の場合には、 "5%"です。
この3国を見比べていただいてもわかるように、いかに中国が異常な急騰ということが分かると思います。

さて、「中国株バブル」との懸念に関してですが、確かに現在、上海上場企業の平均PER(Price Earnings Ratio=株価収益率)は約40倍と東証の約20倍、米国の18倍前後と比べると、非常に高くなっています。

一般的にPERが高くなる理由は二つあります。

一つ目は、これから中国が右肩上がりで伸びて行くと言う「将来の成長期待」です。株価というのは、"将来に対しての現在価値"ですから、今の収益で考えた株価よりも非常に高くなっているというのは将来の期待を考慮しているからです。

二つ目は、今後、経営の改善が大幅に進み、収益性が良くなるという期待です。例えば、鉄鋼会社などは駄目な会社が多いのですが、再編が進み「上海宝鋼集団のように経営力がついてくれば、収益がよくなるだろう」という予測で、その"期待値として株価が出ている"という見方です。

しかし、現状の中国を、別の視点から見てみると「パソコン、白物家電、携帯電話などが一時的に持て囃されましたが、やっぱり世界の一流企業と戦ったときには、中国国内でもうまくいっていない」という実態です。

つまり、中国企業は世界の一流企業と、足を止めて戦えるレベルではないということがわかります。
これで、モトローラやノキアとか、他のパソコン、家電メーカー、とくに台湾・韓国メーカーが、中国の仕事のやり方を学んできた時には、中国勢は太刀打ちできるでしょうか?

実際に、そういった流れが来ているだろう現象が、この数カ月の間に現れてきています。だから結局は、上海が危なくなるということも十分考慮に入れておかなければいけないと思います。

「中国に、強い会社はそれほど多くない」と。

講師紹介
大前研一
ビジネス・ブレークスルー大学院大学学長
大前研一

5月13日放送
「大前ライブ」より抜粋し、一部再構成したものです。
大前研一学長語録
 大前研一学長語録 vol.6
このコンテンツは、株式・資産形成講座のWEBディスカッションツール上で
受講生のコメントに対しての、大前研一学長発言を抜粋・編集したものです。

「世界の不動産市場へ資金流入加速・上場REITの時価総額100兆円、3月末までの半年で2割増」

流動性の高い不動産にのみ集まっているお金であり、基本的に臆病なお金であって、逃げるときにはいっせいに逃げる。逃げやすい所にしか集まらないお金といえる。六番町の坪単価はバブル期と同じということからすれば、これ以上上がるとは考えられませんし、臆病な流動性の高いお金であれば、一挙に引くこともありうるので、これからのREITは危険だと思いました。(Yさん)

私もこの部分の大前先生の説明が印象に残りました。最近の都心の便利な場所や軽井沢駅前などの不動産価格高騰が、周辺に波及しないのは何故か、大いに疑問でした。その背景に、REITの逃げ足確保があるとの説明で、大いに得心できました。REITに多くを投資するつもりはありませんが、マイナー部分を投資する際には、投資側としてもかなり機動力を備えていないといけないと思いました。 (Mさん)
 
逃げ足、今回は学びましょうね。
市場に不安が走り始めると流動性が全てです。

前にも言いましたが、上がり始めたときには

1.かなり上がった、と思ったら1/3を売る
2.ここがピークな、と思ったらさらに1/3を売る
3.しまった!下がり始めた、と気が着いたら残る1/3を売る

このやり方でピークの80~90くらいのところで全て売り抜ける。

これが投機市場に強いヒトのノウハウです。
仕入れも、下がる時に逆に少しつづ仕入れて、平均仕入れ価格を下げなくてはなりません。買った後下がると腰が引ける人が多いのですが、そのときまた買えば、平均が下がります。

常に{平均購入価格 対 平均売却価格}で仕上げるように染色体にたたき込んでおきましょう。


受講生
2007年5月14日(Mon) YさんとMさん
 
大前研一学長
2007年5月15日(Tue) 大前学長
編集後記
 編集後記
事務局 一戸 グローバルマネー・ジャーナル第一号、いかがでしたでしょうか。

先週、とあるサイトの記事で、東京都の年収500万円未満の世帯が昨年度、5割を超えたという記事を見つけ、所得格差がどんどん進んでいく今の世の中、資産形成の重要性を改めて実感しました。

「このメルマガ読者の皆さんが、それぞれに最適と感じる資産運用をされ、お金に関する不安が解消できるように」こんなコンセプトで、毎週価値ある情報をお届けしていきたいと思います。

来週のグローバルマネー・ジャーナルもお楽しみに!  

株式・資産形成講座
一戸

| 配信停止 | お問い合わせ | 個人情報保護方針 |

copyright(C)BUSINESS BREAKTHROUGH Inc. All Rights Reserved.

資産形成について少しでも知識を高めたい方はまずは無料講義体験へ。

  • 無料講義体験
  • 講座申込み