ユーロの"タイ焼き"をどこまで食べるのか?|株式・資産形成講座メルマガ

  2007/06/6(水)  
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ユーロの"タイ焼き"をどこまで食べるのか?

世界的に、ドルからユーロへのシフトが加速し、 ユーロは対ドル、対円で高値を更新。
長期的な資産運用を考えた場合、 ユーロの割合をこれからでも増やすべきか?


ご周知の通り、世界的な投資の流れとして ドル資産ばかりではなく、他の通貨資産についても バランスよく持っておこうという動きが強まってきています。 その代表格は、ユーロ資産といえるでしょう。

世界的には、まだまだドルを基軸通貨として持っている人が多いのも確かですが、 通貨資産を分散して持っておく流れから、少しずつバランス調整していくので、 長い目で見れば、まだまだユーロ価値を支えていく面があります。

もう一方で、米国と欧州の景気格差を比べてみても、 今の時点では、欧州の景気が有利になっているといえます。 しかも、「今後、米国経済が悪くなっていくかもしれない」という 声もあり、ユーロ需要が促進され、 先んじてユーロが上がっているわけです。

つまり、現在のユーロ高の内訳としておもなものに、
・基軸通貨ドルからの分散投資として起こるユーロ高(おもに長期)と、
・景気を反映させた金融現象としてのユーロ高(おもに中期)が
合わさって起こっていると考えられます。

この結果として、欧州の人は、ユーロ高の恩恵を享受し、 米国に行くと商品やサービスがすごく安く感じます。 多分、日本でもアジアでも、世界中のどこにいっても物価を安く感じるでしょう。 つまり、ユーロの強さを誰もが感じています。

では、このユーロ高というのが、むこう半年なのか一年なのか? もしかしたら、もっともっと進むかもしれませんね。



そこで重要なことは、 現在の景気サイクル上の相場をみると、ユーロが
【"タイ焼きのしっぽ"に近い状況に入ってきている。】 ということです。

"タイ焼きのしっぽ"とは、為替相場の最終高値の部分を差しており、 逃げ遅れなどのリスクを踏まえて、"しっぽ"の最後まで無理して食べないか、 最後の最後まで食べに行くのか、は投資家の皆さんのスタンス次第です。

今は、まさにこの"タイ焼きのしっぽ"の局面です。 「ユーロが高くなったから、まだ高くなるだろう」という声が続くでしょう。 そこで、ユーロを買いますか?

円を含めて考えてみましょう。 2001年ごろに、ユーロの対円相場は 一時80円代までいったことがあります。 直近は160円代で、このままいくと「170円までいくのでは?」という 勢いの中にあるわけです。
でも、ここ5年くらいの間に、 欧州の経済パフォーマンスが、日本に比べて 倍にもなるパフォーマンスだったと言えるでしょうか? この間は日本経済もむしろ改善しており、日米欧の中で欧州のパフォーマンスが 独り突出していたわけでもないのです。

ただ、先ほど申し上げたように、長期的な分散投資目的のためのユーロ買い、 景気を反映させた金融現象としてのユーロ高・円安が重なって進んでいるわけです。

そこで2つの投資の鉄則をご紹介しましょう。

1つ目は、あたり前の事ですが『割安のものを買う』ということです。 割高のものに対して、飛び乗るというのは、 "タイ焼きのしっぽ"を食べにいっている状態ですね。

2つ目の鉄則は、『揺り戻し場面まで待つ』ということです。 長い目でみたときには、行き過ぎた分が戻る場面が 必ずあるのです。

ですから、私の結論としては、 1~2年待っていれば、ユーロの行き過ぎた分が戻る場面があり、 その時にこそ買うタイミングだと思います。
しかし、今の状況でもユーロを買うという場合には、 「"タイ焼きのしっぽ"をどこまで食べていこうか?」 と、早めの売買で益出しもこまめに行う姿勢で、みていってください。

講師紹介
大前研一
ビジネス・ブレークスルー大学院大学 株式・資産形成講座講師
ブックフィールドキャピタル株式会社取締役副社長
田中 泰輔

5月20日放送
「金融リアルタイムライブ」より抜粋し、一部再構成したものです。
大前研一学長語録
 大前研一学長語録 vol.7
このコンテンツは、株式・資産形成講座のWEBディスカッションツール上で
受講生のコメントに対しての、大前研一学長発言を抜粋・編集したものです。

「独エーオン ロシア電力市場に参入」

原子力他、ロシアの各発電所の需要がRenewalということで日本企業にもチャンスがあるということが理解出来ました。

個人的には実経済の交流に重きを置く意味で、早く安倍政権がロシアと平和条約を結び日本企業のロシアへの投資をより活発にし易くして欲しいものです。
 
いまクロアチアに来てますが、隣のモンテネグロは経済が活発で盛り上がってます。

ロシア人が、不動産や古い会社を買い漁っているからで、何もない国がロシア人を呼び込んで自由にやらせたらカネを持ち込んで、別荘作り、ある人はBMW8台とベントレーまで買って自由を謳歌してます。

自国でこれが出来ない、ビザ一つで生計を立てているキプロスやモンテネグロ。
これがロシアの最近の傾向です。


受講生
2007年5月30日(Wed) Sさん
 
大前研一学長
2007年6月1日(Fri) 大前学長
@ZADAR沖海上
編集後記
 編集後記
事務局 一戸 グローバルマネー・ジャーナル第二号、 いかがでしたでしょうか。

大前研一学長語録で取り上げたロシアですが、 プーチン大統領の後継問題で揺れていますね。 2008年の任期切れに伴い、一度は明確に 自身の三選出馬を否定するも、任期延長を示唆。 プーチン続投待望論の根強さをうかがわせています。

ロシアは原油や天然ガスなど、エネルギー関連に 有力な企業が多いことでも有名です。 BRICsの中でも一人当たりGDPが最も高い ロシアに、今後も目が離せません。

来週のグローバルマネー・ジャーナルもお楽しみに!  

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