日経平均を"外国人投資家の視線"で見てみよう。
サブプライム問題だけではない真相が見えてくる。
日経平均を外国人投資家の目線で見ると「株式市場が上向かない理由」が見えてくる!?
株式市場がなかなか上向かないワケ、それには、こんな理由もあります。
私達は日頃そういう目で見ませんが、日経平均を「ドル建て・ユーロ建てで見る」、つまり外国人投資家の視点で物を考えてみると、これまで見えなかったものが見えてきます。
北米の投資家(ドル建て)からすれば、日経平均は8月末に3月につけた年初来安値を割り込んでいます。
だから彼らには、日経平均は「底なし沼」にみえているはずです。これでは非常に買いづらいでしょう。
私たち日本人は、株価を円ベースで見ているわけですが、その時でも一度年初来安値を割り込んでしまうと「もっと下がるのではないだろうか?」と疑心暗鬼になります。
それと同じで、ドル建てで日経平均を見ている外国人投資家からは、なかなか手を出しにくい状況なのだと思います。
ヨーロッパの投資家(ユーロ建て)でも事情は同じです。
ユーロ建てでは、さらに前の、7月に年初来安値をつけているので、やはり買いにくいのです。
もちろん、新規の資金が入り難い状況といえます。
普段とは視点を変えて「ドル建て・ユーロ建ての日経平均で見る」と、「あっ!そうか」と気づくことがあります。
私たちにとっては、(9月初旬の時点では)3月の年初来安値をまだ割っていないという思いもありましたが、それ以前に外国人投資家には日経平均に対する失望感があり、結果このことが、株式市場がなかなか上向かない理由の一つと考えられます。
注)9月18日に日経平均は3月17日の安値(11787円)を割り込み、年初来安値をつけました。
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