2012/09/05(水)「ノルウェー政府系ファンドの積極運用(大前研一)」資産形成力養成講座

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ノルウェー政府系ファンドの積極運用(大前研一)

国内 医療費過去最高 37兆8000億円、労働の多様化

 

 2011年度の概算医療費が、前年度比3.1%増加の37兆8000億円になりました。高齢者の増加や、高額治療が増えたことで、過去最高となりました。

 38兆円近くと、目のくらむような額に上っているわけです。医療費の推移を年齢別で見ると、70歳以上の人たちの分が非常に増えてきています。この部分を年金、保険などではっきりと分けるのか分けないのかという議論が必要です。

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 健康保険であれば保険制度の中でやっているので税金ではないのですが、足りない分は一部税金で補塡しなくてはなりません。そうすると国民の直接負担になりますし、このように野放図にやっていていいのか問題です。しかも4人に1人は65歳以上なので、支払われる保険料よりも受けとる分が多くなっているという状況です。

 この問題については、大きく削って行く方向でやらないと国家の破綻という方向にもつながります。アメリカではこれが大問題になりオバマプランが出てきたのですが、日本の場合は健康保険制度がアメリカやイギリスに比べるとよくできているといえども、実際負担はかなり大きいのです。

 次に雇用ですが、厚生労働省の調査では、パートタイムで働く労働者の71.6%がパートで働き続けたいと回答しました。正社員を希望した人は全体の22%でした。

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 これを見ると、民主党政府は派遣を止めろ、正社員にしろなどと言っていますが、ずっと余計なことをやってきているのが分かります。この調査で見る限りは、正社員になりたいという人は20代には多いものの、その後はだんだんとパートで仕事を続けたいという人が圧倒的に多くなっています。また65歳以上では、パートでいいからずっと仕事を続けたいと言う人がとても多くなっています。

 つまり、政府は余計なことをしない方がいいのです。また、年齢によってこんなに意識が違うということを考慮すべきです。一律に派遣は良くないとしたり、パートの身分補償を強化したりすることは雇用の硬直化につながり、かつ多くの人の希望にも添っていないと思うのです。


韓国 消費者債務が危機的水準に増加

 

 フィナンシャルタイムズは、韓国の消費者債務が危機的水準に増加したことを報じました。韓国の家計債務は近年増加の一途をたどり、昨年は可処分所得の164%に達しました。これはサブプライム危機発生時のアメリカの状況を遥かに上回っています。

 韓国は貯蓄よりも消費で、伝統的に消費が好きな国です。クレジットカードなどを使いどんどん買い物をします。家計負債の推移を見ると一本調子で上昇しています。いわゆる韓国IMF危機の時にもこの問題で火を噴いたわけですが、依然として改まってはいないようです。

 韓国は消費意欲が非常に盛んで、これは将来に対して明るいからだと言えるでしょう。日本の場合は将来の方が良くなるという希望が持てないので、心理経済学的にどうしても消費に向かいにくいわけですが、韓国の場合にはこうして能天気に消費するということは、やはり来年の給料の方がよくなるという意識があるのでしょう。

 とはいえ、ある意味国民性でもあり、韓国の場合にはずっと消費が活発です。IMF危機からの回復も、クレジットカードなどを乱発したからとも言われます。ただ実際、家計債務は危機的な状況と言えるのは確かです。


アイルランド財政 融資拒否に苦しむ企業

 

 アイルランドでは銀行の中小企業への融資拒否に対して批判が出ています。フィナンシャルタイムズは、アイルランドの中小企業による融資当座貸越申請の4分の1が拒否されていて、この比率はギリシャに次いで2番目の高さだと報じました。政府が実施した640億ユーロの銀行救済は経済全体に恩恵を与えていないという批判につながっています。

 これは当たり前のことで、日本でもどこでも銀行を救済すれば銀行が喜ぶだけで、銀行が貸し出しで企業の救済をするわけではありません。かといって、亀井静香氏の言うように、モラトリアム法などと言ってどんどん貸し出せばいいかと言うと、そうではありません。

 90年代に日本は銀行を随分公的資金で救済しましたが、企業に対する貸し出しは一向に増えませんでした。その点では、このアイルランドの問題は世界共通の問題と言えるのです。


ノルウェー政府系ファンド 積極運用を志向

 

 ノルウェー政府系ファンドは積極運用を志向していると、フィナンシャルタイムズが伝えています。世界最強の年金ファンド、ノルウェー政府年金基金ですが、かなりリスクの高い投資をすると言っています。

 政府系ファンドの資産規模を比較してみると、ノルウェーの年金基金はアブダビ投資庁に次いで最大の資産規模を誇ります。どんどんと資産を殖やし、かつ運用実績も優れています。グラフを見ると、リーマンショックの後一旦成績は落ちたものの、平均的にはかなり高い運用益を上げています。自分たちは規模が大きくなったのでリスクを取れるとし、これから先は積極運用をするというのです。

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 ノルウェー政府年金基金の投資先を見ると非常に細かく投資をしていて、優れた投資機関として皆が参考にしています。他のファンドもこの動きを見て行くのではないかと思います。彼らもこれからはリスク投資をしないと稼げないということに気づいたのでしょう。


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