2013/01/23(水)「上昇する株価 次の節目は?(福永博之)」資産形成力養成講座

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上昇する株価 次の節目は?(福永博之)

2012年12月 世界経済を俯瞰して見る

 

 去年12月の出来事として、国内では6日に債券先物が過去最高値を更新しました。つまり、価格が高値なので利回りは低くなり、過去最低の利回りとなったのです。

 そして、16日には衆議院の解散総選挙があり、自民党が勝利しました。安倍総裁は金融政策について緩和を進めるとし、実際に日銀金融政策決定会合では追加緩和が実施されました。今回の追加緩和では資産の買入額を10兆円増額し、国債の買入額をまた増やしたことになります。これで合計90兆円に上る金融緩和の基金が出来上がりました。今までの日本の金融政策からすると異例中の異例で、それだけ危機的状況にあると判断したのだろうと思われます。今後、日銀金融政策決定会合が行われますが、安倍首相が話していることが全て実施されるのかどうかがポイントになります。

 アベノミクスと言われているものの中で日銀と関係するものとして、一つはインフレターゲットの導入があります。2%の目標を日銀に求めているというものです。もう一つは追加緩和で、マーケットの希望では今回10兆円とあるように小出しにするのではなく、インフレターゲットの2%までは無制限にするなど思い切った緩和が期待されています。こうした政策が出てくると、一段と円安が進む可能性があります。日銀がマーケットの空気を読んで動いてくれるかどうか、見ていく必要があるでしょう。

 またアメリカは財政の崖の問題で年末もたつきましたが、一応決着しました。しかし実際は2ヵ月ほど先延ばししただけに過ぎず、今のところは緊急措置で切り抜けているわけです。減税が終わり、増税が実施されること、財政の支出削減が同時に起こることで財政の崖と言われてきましたが、先延ばしになったことでNYダウは大幅高となっています。ただやはり本格的な伸びにつながっていないのは、問題の最終決着を見ていないからだろうと思われます。

 金融政策ではFOMCで長期債450億ドルの追加購入を決定しました。これまでのFOMCではこのような緩和策だけでしたが、今回は失業率6.5%以上、インフレ見通し2.5%という前提条件を付けています。これまで通りいつまでも緩和が続くような状況ではないことが示唆されました。前提とされる失業率6.5%、インフレ見通し2.5%を超えない限り、長期債をずっと買い続け、国債価格を支えて利回りを低下させるというのがアメリカの政策です。

 ユーロ圏では、12月にドイツ議会がギリシャ救済を承認しました。また、ドイツ連銀が2013年の経済見通しを大幅に下方修正しました。これによってドイツの景況感に対する見方はやや厳しくなってきたことは抑えておいた方がよいでしょう。ドイツの株価も年末には伸び悩みました。

 また、イタリアではモンティ首相が退陣の見通しとなりました。結局、辞任を表明し、2月24日、25日に総選挙が行われます。これを受けて一旦イタリア国債の利回りが上昇しました。

 まとめると、国内では自民党政権となり、政治が変わり、やや良くなりつつあるという印象です。一方アメリカはまだ揉めているものの一旦休憩という状況で、FRBがかなり頑張っているというのが現状です。ユーロ圏についてはしばらく静かでしたが、ドイツの景況感やイタリアの問題で、再び悪い方向にクローズアップされたと言えるでしょう。イタリアについては世間を騒がせたベルルスコーニ前首相が再び元気を取り戻しているとも言われ、選挙で復活などとなると財政に対する不安も出てくるかもしれません。

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 中国についてみると12月には株価が上昇しましたが、経済工作会議が開かれ、内需拡大、都市化促進が決定されたことが背景にあります。

 さらに、オーストラリアでは予想に反して0.25%の利下げが行われました。これを受けて通貨は売られると思いがちですが、実際は買われました。オーストラリアでは利下げによって3%という過去最低の利回りとなったので、これ以上の利下げはないとの見方から買われたのです。「利下げ=通貨売り」にはならないということは憶えておくべきでしょう。

 為替については安倍首相の発言が大きく影響しました。インフレターゲットの導入など日銀に対するプレッシャーにより、円安方向に振れ、年明けには89円台になりました。


フィボナッチ指数でみる次の節目とは?

 

 日経平均の先行きを、株価の波から見てみます。1ヵ月間の株価をローソク足にしたチャートです。長期のグラフで、リーマンショック前の高値18000円台がグラフの高値です。グラフの左端、2003年の安値はリーマンショック前に7600円をつけたところです。株価は安値を起点として高値までの動きを見て、どのような波になっているかを分析します。

 始めの安値から最初の山を過ぎ、次の暴騰は小泉内閣の時代です。規制緩和などで外国人が大きく買いました。この動きを参考に今後の上昇を見ている人も多いでしょう。3本の上昇波の後に大きな3回の下げの波が来て、元の水準に戻っています。その後も安値と高値を結ぶとN字型の波で動いているのが分かります。

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 直近を見ると去年3月27日の高値(10255円)を抜き、さらに震災前の高値も抜いてきました。次に期待されるのはリーマンショック後の下げから反発してつけた、11400円台です。今後株価がさらに上昇すると考えると、グラフでは一番左の高値11500円をつければ、その後は下げずに上昇の流れとなり、株を持っていて安心できる時期がくるのです。今のところはまだ上抜けなくてはいけない水準がいくつかあるという段階です。

 何故こうしたところを抜ける必要があるかというと、過去にその水準で買っている人がいて戻り売りの対象となりやすいことや、その水準を抜いたら買おうと考える人が多いことなど、理由があるのです。

 節目として考えられる水準をいくつか挙げてみました。2008年9月18日の終値ベースで11489円30銭を抜くことができれば、日本の再生が始まると思われます。

 さらにフィボナッチ指数という黄金比率を元にした節目で見ると、その次の節目として11695円64銭、12065円81銭という水準が予想されます。


講師紹介

福永 博之

ビジネス・ブレークスルー大学
資産形成力養成講座 講師
株式会社インベストラスト 代表取締役
IFTA国際検定テクニカルアナリスト

福永 博之

1月16日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。

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今週のグローバルマネー・ジャーナル、いかがでしたでしょうか。

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それでは、次回のグローバルマネー・ジャーナルもお楽しみに!

 

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