2013/12/11(水)「日経平均 三角持ち合いを上放れ上昇基調(藤本誠之)」資産形成力養成講座

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日経平均 三角持ち合いを上放れ上昇基調(藤本誠之)

日経平均 三角持ち合いを上放れ上昇基調

 

 日経平均株価採用銘柄の平均PERは、8月時点では15.2倍でしたが、直近(11月22日時点)では15.85倍となっています。その間に日経平均が2,000円近く上昇している割には、PERはそこまで上がっていません。何故かと言うと、日経平均株価と言うのはEPS (1株利益) × PERによって求められるので、その元になるEPSが、株価を左右するからです。

 EPSの推移をみると、2013年3月期から2014年3月期に予想EPSの期が移ったときに大きく増加し、その後も良い状況は保ったものの、企業業績の上方修正はあまりなく、ほぼ横ばいで推移してきました。それがここに来てやっと、10月後半から11月にかけて、7-9月期の決算で変化が現れたのです。きっかけとなったのは、トヨタの2兆円を超える営業利益と銀行の好決算で、これらが影響して日経平均株価の予想EPSを大きく引き上げました。こうしてEPSが増加したことで、ほとんど同じPERでも日経平均株価は上昇し、ここまで続いてきた三角持ち合いを上放れ、上昇基調となったわけです。

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 よって、このところの上昇は先物主導で買われたとか、外国ファンドが買いに来たなどと言われていますが、よく見ると結局は、企業業績に連動した教科書的な動きであったと考えられます。来期以降も一段と利益が増加していく方向に向かえば、当然日経平均株価も上昇しやすく、逆にまた利益が落ち込めば調整のきっかけとなるので、企業業績の行方が非常に注目されます。

 今期までに関して言えば消費税が来年4月に増税となることが決定しているので、年内3月末までに買いたいという需要は多いとみられ、その部分は今期の企業業績の上方修正につながりやすいでしょう。7-9月期決算で上方修正をしなかった企業も12月まで様子を見て、今期の4分の3が終わったところで上方修正するケースも増えると思われます。来年1月末頃から始まる10-12月期の決算発表でさらに多くの企業から上方修正が出てくれば、その時点で株価はもう一段高となることも期待できるでしょう。


「掉尾の一振」12月相場を考える

 

 12月の株価といえば、「掉尾の一振(とうびのいっしん)」とよく言われます。年の最後に一気に急騰することの例えです。年末相場、餅つき相場とも言われますが、年末の相場には期待したいところです。

 実は、日経平均株価は、明らかに月ごとによって騰落率が異なります。過去30年間の騰落率の平均グラフを見ると、そのことがはっきりわかります。「Sell in May」とよく言われますが、全くその通りで5月に高くなったときに売り、9月、10月に下げたところで相場に戻ってくるというのが上手いやり方だと言えそうです。今年はオリンピック開催決定などの好材料もあり9月相場が上昇しましたが、大体は9月中間決算を迎えるあたりで株価は下がることが多いのです。

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 そして、 11月、12月に関しては過去の経験からも非常に強い相場が多いことがわかります。その後1月以降も強い相場が多いわけですが、この特徴には理由があります。3月に日本企業の多くは決算期を迎えます。そのとき、空売りをしているヘッジファンドなどは借りていた株券をいったん返す必要があるのです。そのため3月に向けて買い戻しを行うことになるのです。その後は、3月決算の発表が終わった高いところで、ヘッジファンドがまた空売りをすることにより、5月の相場は押し下げられることになります。このように見ると、来年も例年通り年明けから4月頃までは堅調な相場が期待できるでしょう。

 また、たいていの金融機関では、たとえ高いときであっても強気で、商品をいつ買うかといえば「今でしょ」と勧めてくるものですが、今年に限っては、広告など様々なところで今買うのではなくNISAだと謳っています。NISAは来年から始まる少額投資非課税制度ですから、今ではなく来年買おうというキャンペーンをしているのです。来年はまず、NISAによる買いが非常に大きく期待できるわけなのです。

 また、証券投資優遇税制が年内で終わり、年内に売れば利益の10パーセント、来年になると利益の20パーセントの税金がかかるので、年内の売り圧力は強くなりそうです。実際ここのところ個人投資家は大きく売り越しています。しかし、その売り圧力も来年になるとなくなり、さらに先ほど述べた貸株の買い戻し需要、NISAによる需要等を考え合わせると、来年1月には、トリプルメリットとなる可能性があります。12月も年末で買われる可能性がありますが、1月もさらに株価上昇が期待できるといえます。

 そして、先ほど述べたように、1月後半からは企業の12月期決算が発表になります。1月後半から2月にかけて、日経平均のEPSがさらに一段高となり、日経平均株価は上向きやすくなると言えるでしょう。こうしたことから、株式投資をする場合は、来年NISAで買おうと思っているならば、早めに年末に買っておくというのも1つの手法であると考えられます。

 また、例年は1月4日の新年スタートとなる株式相場ですが、来年は大発会が1月6日(月)のスタートとなります。一方、ニューヨーク市場は新年2日から始まっています。外国人投資家は12月末決算なので、年末は若干安くなるかもしれませんが、来年1月には新年度となり、一気に資金が流れ、買われる可能性が大きいです。先に取引が始まるNY市場が強い展開を見せれば、東京市場も6日の大発会から買い気配という状況も十分にあり得るでしょう。こうしたことからも、年内に株を仕込み、株を枕に年末を過ごすということも一つの作戦と言えるでしょう。


講師紹介

藤本 誠之

ビジネス・ブレークスルー大学
資産形成力養成講座 講師

SBI証券 投資調査部
シニアマーケットアナリスト

藤本 誠之

11月26日に撮影したコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。

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来年、証券税制優遇が終了し、NISAがスタートします。制度の変化をしっかりと理解し、有利に活用するためには知識も必要です。もちろん銘柄の選び方、先物やオプションなどを活用したリスクヘッジ手法も学び、ご自身のリスクにあった投資が重要になります。資産形成にとって最も重要なのは、「自ら考え、自衛すること」につきます。資産形成の実践力を身につけていただけるプログラムで、将来に向けた資産形成に足を踏み出してください!

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