2013/12/18(水)「米雇用統計 11月の失業率7%(大前研一)」資産形成力養成講座

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米雇用統計 11月の失業率7%(大前研一)

【米国】11月の失業率7% 前月比0.3ポイント低下で2008年11月以来の水準に改善

 

 雇用が緩やかな改善を続けていることが示されました。アメリカ労働省の11月の雇用統計によると、失業率は7%と前月比0.3ポイント低下し、2008年11月以来の水準に改善しました。また、景気の現状を反映する農業分野以外の就業者の数は、前月比20万3000人増加と市場予測を大きく上回りました。

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 このところ2年以上に亘って毎月雇用者が純増しています。したがって失業率は純減してきています。ただ7%以上になるとスキルミスマッチが起こって、求めている人は多いのですが、その能力を持った人がほとんどおらず、これ以上は下がらないというところまで来てしまっています。また7%という問題ですが、求職した人に対して職がどれくらいあったか、職が見つからない人が失業者ですから、求職をあきらめた人がだいぶ増えているということも伺えます。つまり、あまりいい数字ではないのです。

 量的緩和というのは7%を大きく下回ったときに止めようと思っているので、矛盾を抱えることになりそうです。ミスマッチによって失業率が下がらない。しかし失業率が下がるまで量的緩和を行うことになるので、土地と株価だけが上がっていくということになりかねません。そういう批判が出てきてしかるべきです。今の伝統的なエコノミストが、雇用といった数字を見ながら金融政策を出すことが間違いではないかと思います。緩和をしても実際の雇用にはつながらず、株や不動産だけが上がり、ますますお金があまりない人には住宅が遠のいてしまいます。政策的にこういうことをやっていていいのかと思います。


【インド】最大野党・インド人民党 地方選で躍進 デリーの全70議席中31議席

 

 インド国内4州とデリー首都圏の議会選挙の開票が9日までに行われ、最大野党インド人民党が与党国民会議派の議席を大きく上回り、躍進しました。インドでは来年5月までに総選挙が予定されており、政権交代を狙うインド人民党に弾みがつきました。一方安倍総理大臣が来年1月末にインドを訪問することが明らかになりました。

 まず安倍さんの訪問は止めておいた方がいいと思います。シン氏は辞めることは決まっているし、国民会議派が今度のインド与党になるとは考えられず、BJPと言われているインド人民党がおそらく政権につきます。2000年前後にはBJPは政権についていまして、バジパイという人を覚えている人も多いかもしれませんが、そういう時期もありました。

 インド人民党の有力首相候補、ナレンドラ・モディ氏と言いまして、ものすごい能力のある真面目仕事人間です。国民会議派は腐敗によって自滅しつつあります。モディ氏のグジャラート州というのは非常に経済成長をしているのですが、難点を挙げるとすると、ヒンドゥー教の至上主義というところがあり、実際にイスラム教徒を虐殺した宗教暴動を阻止しなかった、ということが若干の懸念材料です。モディ氏をよく知る人物に聞きますと、この人くらい仕事をする人はおらず、まじめで有能な方のようです。

 シン氏も悪い人ではないのですが、雇われ首相なのです。ソニア・ガンディー氏が本来国民会議派の総裁で選挙を勝ったので、彼女が首相をやらなければならないのですが、イタリア生まれということもあり、シン氏に頼みました。しかし締め付けが弱く、腐敗が起こり、国民が離れてしまいました。ネルー・ガンディー王朝としてガンディー氏以来ずっと続いているインドの伝統的名家、ガンディー家、ネルー家というのも恐らく終わりだろうと言われています。モディ氏、むしろ期待できるだろうと私は思います。

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 インドのGDPの成長率は落ちたとはいえ4~5%を推移しています。経常収支は悪化の一途です。投資も一時うなぎ上りでしたが、現在は若干警戒心があります。インドの場合は州によってだいぶ違います。グジャラートもそうですし、南ベンガルは共産党が政権についているのですが、非常に共産党になじまないくらい産業信仰がついています。州によって差がありますので、インドに行くときにはどこの州に入るかが重要だと思います。


【日本】GPIF 海外インフラ投資を開始 オンタリオ州公務員年金基金と共同で

 

 公的年金を運用するGPIF、年金積立金管理運用独立行政法人は、このほどカナダ最大規模の公的年金基金、オンタリオ州公務員年金基金と共同で、海外のインフラ投資を開始すると発表しました。

 これは非常にいいことです。日本のGPIFはそういう経験はないのですが、オンタリオ州の公務員年金はカナダの州のいろいろな年金がある中で、頭がよく結果を出しています。アメリカではファンドを運用する人はすごい高収入をもらいますが、カナダの場合にはサラリーマン的で自分たちで山盛りすることは少ないです。しかしながら、世界のことをしっかりと勉強しており、特に空港・鉄道・港湾など公共投資、長期投資を行い、いいリターンを得ています。GPIFにとってアメリカと組むよりもカナダと組む方が良いことだと思います。

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 インフラファンドに一部を入れていくということですが、スーパーアニュエーションもインフラファンドに投資しています。スーパーアニュエーションはオーストラリアなどの企業年金制度なのですが、非常に強いです。倒れ掛かっているリゾートなどを買収して、年金を受給していない人にも安いバケーションを提供するなどユニークな取り組みをしています。カナダのオンタリオ州は成績も良いので、いいところに目をつけたと思います。


講師紹介

大前 研一

ビジネス・ブレークスルー大学
資産形成力養成講座 学長

大前 研一

12月8日、15日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。

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Global Money Journal Editor's Note 編集後記

資産形成力養成講座 加藤

 

来年、証券税制優遇が終了し、NISAがスタートします。制度の変化をしっかりと理解し、有利に活用するためには知識も必要です。もちろん銘柄の選び方、先物やオプションなどを活用したリスクヘッジ手法も学び、ご自身のリスクにあった投資が重要になります。資産形成にとって最も重要なのは、「自ら考え、自衛すること」につきます。資産形成の実践力を身につけていただけるプログラムで、将来に向けた資産形成に足を踏み出してください!

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日本株式を筆頭に上昇する先進国。一方伸び悩む新興国。世界経済は新しいフェーズに向かおうとしています。世界のお金の流れを学び、リターンを実現できる資産形成力を高めておく時期ではないでしょうか?

それでは、次回のグローバルマネー・ジャーナルもお楽しみに!

 

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