OECD経済協力開発機構が、世界18ヵ国の15歳の生徒を対象に実施した金融リテラシーに関する学力調査で、中国がトップとなったことが分かりました。
これは面白い調査で、中国人の金銭感覚はやはりすごいなと思います。このテストは、例えば「バラ売りトマトを買うと1キロ当たり2.75ドル、10キロの箱入りでは1箱22ドル、箱入りトマトの方が買い得な理由を述べよ」といった問題が出されるものです。当然ですが、1キロ当たりにすると2.2ドルだからということです。
また、「ジョーンズさんはファーストゼッド金融から8,000ドルを借りている。ローン金利は年15%。月々の返済額は150ドル。1年経ってもまだ7,400ドルの借金が残っている。ゼッドベスト金融が年13%の金利で10,000ドルを貸すと持ちかけた。毎月の返済額は150ドルでゼッドベストのローンで今ある借金は直ちに完済できるとしています。ゼッドベストのローンを使う場合、2つのメリットと1つのデメリットがある。その内容は?」という問題が出されます。日本人はすぐ引っかかるので、やはりこうしたことを子どもの頃から知っておく必要があるのです。回答は、使えるお金が増えて金利も下がる。ただ、借金の総額が増えて支払う金利の額も増え、完済にかかる期間も長くなるということです。
こうした内容を瞬時に判断できるか、もしくは自分で簡単な数字を入れて計算できる、という風に準備をしていないといけません。中国の子ども達にとってこれができるということは恐るべしで、今回のテストに日本の生徒は参加していませんが、こうした取り組みは常にやってほしいものです。
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