2014/09/17(水)「調整継続のコモディティ価格(近藤雅世)」資産形成力養成講座

表示されない方はこちらから
大前研一学長総監修 資産形成力養成講座 グローバル・マネー・ジャーナル 「最新・最強・最高」クオリティの金融情報とデータ!

第360回目発行!資産形成力養成講座メルマガです。

メルマガをご覧の皆様、こんにちは!
ビジネス・ブレークスルー 資産形成力養成講座 事務局の加藤です。
このメルマガでは、皆さんの資産形成に役立つ情報を、大前研一ならびにプロとして活躍している 一流講師陣の視点から、毎週リアルタイムにお届けしていきます。今回は金融リアルタイムライブよりコンテンツを一部抜粋してお届けいたします。資産形成を実現するためのとっておき情報を、最後までどうぞご覧ください。

大前研一
 

【9月25日(木)15時まで! 6講座対象 10%OFF! 秋のキャンペーン開催中!】

「資産運用を日本の国技に!」「世界最適運用で世界標準の5%~10%の利回りを目指せ!」大前研一学長の掛け声のもと、2006年にスタートした資産形成力養成講座。

アベノミクスによる円安・株高を背景に、銀行預金ではない金融資産で運用する方向に関心が向かう今、資産運用の考え方、実践を学ぶ講座で基礎からしっかりと学びませんか? 「自ら考え、自ら行動を起こし、自らの手で資産を形成すること」 資産運用への第一歩をサポートしてまいります。

【キャンペーン】9/25(木)15時まで!6講座対象 10%OFF! 自己流から世界最適運用へ!

【ガイダンス】明日! 9/18(木)東京麹町 書籍プレゼント付ガイダンス

【無料登録】社会保障財源はマイナス45兆円! 5日間無料メールで資産運用環境を学ぶ!

詳しくはこちら

 

調整継続のコモディティ価格(近藤雅世)

世界株式高騰の中、下落したコモディティ価格

 

 世界の資金の流れは証券投資と債券投資に向かっているが、Bank of America Merrill Lynchのファンドマネージャー調査によれば、ファンドは次に資金をどこに持っていったら良いかに頭を悩ませており、キャッシュの比率が高まっているという。株価は日米とも天井に近く、昨年1月初めから比較すると日本株は約1.5倍に、S&P500インデックスは1.36倍になっており、ブラジルとロシアを除いたすべての株価が値上がりしている。

 また、各国国債の金利はかつてない程低下し、国債が売れていることを示している。そうした中で商品価格の3分の1は昨年初めに比べて下落しており、割安感が出始めている。昨年1月初めに比べNY金は▲25%下落し、原油はほぼ同値、シカゴトウモロコシは▲51%と半値になっている。

 一方為替はドル高傾向にある。一つには欧州経済がウクライナ問題等の影響で低迷を始め、9月4日欧州中央銀行が利下げを行い、Covered Bond(社債のうち住宅ローン債権などの資産の裏付けのあるもの)とRMBS(住宅ローン担保証券)等のABS(資産担保証券)を買い上げることを決定、今後国債の買い取りも行うかが注目され、資金提供による金融緩和の道を歩んでいる。また、18日に予定されるスコットランドの独立投票の結果次第では、ポンド安に一層拍車がかかることが予想され、欧州通貨は一様に安くなっており、ユーロドルは1.30を割り込んでいる。

140917_1.jpg


140917_2.jpg


 同様に、日本も黒田日銀総裁の言動から緩和傾向を継続する意向が強いことを市場は感じ取り、ドル円は107円台に入っている。16日~17日に予定される米国連邦制度理事会(FRB)のFOMC(公開市場委員会)では、イエレン議長の記者会見が注目されている。

 9月6日の雇用統計では非農業就労者数の伸びが14万2千人と事前予想の22万5千人を大幅に下回りサプライズとなったが、一方で8月の長期失業者数は296万人と前月の315万人より減少しており、2009年1月以来の低水準となっている。7月のFOMCでは利上げの時期を2015年上半期とする意見が大勢を占めたが、今回はどうなるかが焦点となっている。いずれにせよ、欧州と日本の金融緩和傾向と、10月にも金融緩和縮小を終わり、利上げに向かいつつある米国との正反対のベクトルに今後もドル高傾向が予想される。

 金やプラチナ価格は下落しているが、安値圏にあり、ことにプラチナは燃料電池車には電極として1台当たり30~50グラムのプラチナが使用され(自動車触媒は2~4グラム/台)、また世界各国で自動車販売が好調になっており、既存の自動車触媒需要も増加すると思われる。その中でも中国では28兆円もの大金をかけて大気汚染対策に乗り出しており、中国の自動車触媒用プラチナ需要は今後も伸びると思われる。

 一方供給は、半年に及ぶストライキにも拘わらず価格が低迷したままなので、鉱山会社の業績は軒並み悪化しており、今後合理化や閉山が相次ぐと思われ、供給はますます細っていくと思われる。こうした需給ギャップを正確に反映する市場が無いことがプラチナ価格の課題であるが、割安な金価格も含め中長期的には上昇傾向にあるだろう。


原油と穀物の展望を予測する

 

 石油の需給は基本的には供給過剰な状態が続いている。その背景には米国によるシェールオイル、ガスの生産が毎週増加しており、世界最大の原油輸入国の輸入量が減少し、石油製品輸出が増加している。米国の原油輸出は法律で禁止されているが、解禁は時間の問題と思われ、解禁となれば世界最大の原油輸出国になるのもそう遠い将来ではない。こうした北米からの原油供給が増加する中で、需要は供給の増加ほどには増えず、中国の経済成長も7.2%程度に減速すれば(UBS、Barclays Capital)、石油需給はより緩和するだろう。

 その中、地政学的リスクがウクライナやイラク、シリア、ナイジェリア、南スーダン、リビア等で生じており、それは価格上昇要因となる。ただ、原油供給に直接響く地政学的リスクは少なく、一時は輸出がほとんどなくなったリビアでは港湾施設が反政府勢力による占拠から解放され、輸出は増加し始めている。イラクはシリアとの間の北部における「イスラム国」による騒乱であり、83%を占めるイラク南部の石油生産には影響はほとんど出ていない。

 ウクライナには三本の天然ガスパイプラインがロシアから欧州向けにひかれており、今後冬場の欧州のガス需要が増えるとウクライナの治安が懸念される。停戦協定がしっかり守られるかどうかが鍵となり、プーチン大統領と欧米との政治的駆け引きが続くことになるだろう。

140917_3.jpg


140917_4.jpg


 最後に穀物価格であるが、米国産トウモロコシと大豆は、今年はいずれも過去最大の単収となり、生産量も過去最大となるため、トウモロコシや大豆価格は5月の高値の半値に下落している。すでに収穫期に入っており、ハーベストプレッシャーで上値は重い展開が続いている。当面この傾向が続き、今後は南米の作付や米国の穀物輸出状況に焦点は移るが、当分価格が上昇する気配は少ないだろう。


講師紹介

近藤 雅世

ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ講師
株式会社コモディティーインテリジェンス 代表取締役社長

近藤 雅世

講師より寄稿いただいた文章をご紹介しております。

詳しくはこちら

その他の記事を読む

中国4大銀行 純利益約8兆円(大前研一) ペントアップ賃金デフレに注目(西岡純子)
Global Money Journal Editor's Note 編集後記

資産形成力養成講座 加藤

 

資産運用はインフレ経済下で特に重要になります。デフレ下では資産運用をしなくてもモノの価値が下がっていきますが、インフレ下ではモノの価格上昇を超える運用をしなければならないからです。資産運用は、株式・債券・為替・コモディティ・不動産など多岐に渡りますので、総合的な理解や考え方が求められます。世界標準の資産運用を学び、第一歩を踏み出してください!

【キャンペーン】9/25(木)15時まで!6講座対象 10%OFF! 自己流から世界最適運用へ!

【ガイダンス】明日! 9/18(木)東京麹町 書籍プレゼント付ガイダンス

【無料登録】社会保障財源はマイナス45兆円! 5日間無料メールで資産運用環境を学ぶ!


資産形成力養成講座では、Facebookページでも金融にまつわる最新ニュースなどご紹介しております。ぜひこちらもチェックしてください。

長期デフレを経験した日本。デフレに慣れ、インフレの想像がつきにくい方も多いかもしれません。しかし確実に、デフレ脱却に向けて動き出しています。インフレとはモノの価値が上昇する世の中。私たちはそうした物価上昇以上に持っている資産を高めていかないと生活力(購買力)を落としてしまうことになります。

金融機関など他人任せにするのではなく自ら設計することで、手数料などを考えると2%程度の利回りの差になることも多々あります。毎年2%の差は、例えば500万円運用している人にとって、10年で100万円以上の差になって現れます。欧米では学校教育で「お金」について学ぶ機会がありますが、日本ではほとんどありません。みなさんも、世界のお金の流れを学び、リターンを実現できる資産形成力を高めませんか?

それでは、次回のグローバルマネー・ジャーナルもお楽しみに!

 

グローバル・マネー・ジャーナル 【調整継続のコモディティ価格(近藤雅世)】の上部へ戻る

資産形成力養成講座 グローバル・マネー・ジャーナル 調整継続のコモディティ価格(近藤雅世)

大前研一の株式・資産形成オンライン通信制講座の資産形成力養成講座とは

資産形成力養成講座とは。大前研一学長総監修。世界経済の混乱の中、資産運用・形成の方法を学ぶ。FX為替・株式・投資信託・不動産・REIT・商品先物・債券・年金・保険・分散投資・海外投資など体系的に資産運用が学べる講座。ビジネス・ブレークスルー大学の公開講座。

※ このメールは、HTML形式でお送りしています。インターネットに接続した状態でご覧ください。
発行人 : ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ事務局
〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地 麹町スクエア

配信先変更・配信停止 お問い合わせ 個人情報保護方針

Copyright (C) BUSINESS BREAKTHROUGH Inc. All Rights Reserved.

資産形成について少しでも知識を高めたい方はまずは無料講義体験へ。

  • 無料講義体験
  • 講座申込み