4月末には日銀金融政策決定会合があります。日銀は頑張っているとは思いますが、政府ももっと知恵を絞って何か対策を考えないと、もう一度本格的に景気が落ち込んでしまう可能性があると言えます。もし、景気が落ち込んで、消費税も引き上げとなると、おそらく景況感は最悪の結果に陥る可能性もあります。私はエコノミストではありませんが、毎回こうしてデータを見ていると、そうした状況が見えてきます。受講生の方達も毎回統計を見ていればひらめくことだと思います。
雇用に関しては、新規求人倍率がどんと落ちています。1.92倍と非常に高い水準なのですが、前月比で-0.15と大きな落ち込みです。通常、失業率などは0.1%ずつ動きますが、求人倍率に関しては、0.01という単位で動きます。今回の0.15という幅は普通の10倍以上の大きな動きと言えます。有効求人倍率も1.28と横ばいで頭打ちになっており、さらに失業率は3.3%と低い水準は保っているものの、久々に悪化しているので注意しないといけない状況です。選挙などと言っている場合ではなさそうな気がします。
消費者物価指数も低下してきていて、物価も伸び悩んでいます。ただ、この指数は2010年を100として指数化したものですが、その水準だけ見ると2010年よりは上にあります。しかし目標としては前年比の伸びが2%を超えたいというところなのですが、その数字を見るとゼロが続いていて、かなり開きがある状況です。やはり緩和をしないとだめだということでしょうか。
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