“自分で自分の人生をARTする”人を応援するキャリア支援会社、株式会社ハイアート代表取締役社長の飯田久美子さん。キャリアコンサルタントとして17年間、約4,000名の就職転職サポート実績を持っています。

起業し、人生の転機を迎えたときに、将来を見据えた自己投資をしたいとBBT大学へ入学。卒業後はBBT大学院へ進学して自身の学びを深めました。

幅広い年代の友人に恵まれてとにかく楽しかったという学部時代と、猛勉強するクラスメイトに刺激を受けて成長を実感できたという大学院時代。かけがえのない6年間で、飯田さんが得た学びや、入学して感じたご自身の変化などについてうかがいました。

修了生プロフィール

飯田 久美子(いいだ くみこ)さん
1997年に高校を卒業後、アパレル販売員からキャリアをスタート。営業職への転職を経てトップセールスになり、ベンチャー企業で事業立ち上げ経験をしたのち、2007年に株式会社ハイアートを設立。働きながら2016年10月にBBT大学(学部)に入学し、早期卒業制度を利用し2019年9月に卒業。同年10月にBBT大学院(MBA)入学、2022年9月に修了。

人生のターニングポイントで、一度は諦めた大学進学をBBTで実現

――これまでの経歴を教えてください。

都内の高校卒業後、いわゆるフリーターをしていました。私立大学の附属高校に通っていましたが、エスカレーター式に大学に進む人生は恵まれているようで自由がない、自分の人生を他人に決められているような感覚が嫌でちょっとした反抗期があり、大学には進学できずにフリーターとなりました。

販売員時代に起業しようと決意して情報収集するうちに、起業するなら営業を経験せよという本を読んで営業会社に転職しました。2社目の飲食店向け販売促進コンサルティング会社でトップセールスに。その後、ベンチャー企業で女性管理職の人材事業の立ち上げを経験してから独立しました。

――BBT大学に入ろうと思ったきっかけを教えてください。

小さく独立したので、何もしなければ劣化していってしまうだろうという危機感がありました。起業から間もない頃はあらゆる感性が研ぎ澄まされていたと思うのですが、10年が経つ中で徐々にビジネス環境も人のキャリアに対する考え方も変化していく、だから今のうちに何か勉強しておきたいと思いました。

ちょうど人生の転換期でもありました。女性である私が仕事も家庭も両立できるライフスタイルを実現したくて起業をしたものの、離婚。それまで思い描いていた人生プランを変更せざるをえなくなったので、「ならばここで心機一転、将来を見据えて自己投資しよう」という気になったのです。

大学で学ぶことは、当初は考えていませんでした。ただ、セミナーは単発でも意外と高く、どうしようかとネットで情報収集していたときにBBT大学のサイトにたどり着き、カリキュラムを見たら、知りたい、勉強したいと思うことが網羅されていたので、「じゃあ、大学には行けなかったことだし、BBTに行ってみようか」と。仕事をしながらだったので、オンラインで学べる環境は絶対的に必要でした。大前学長のことはもちろん知っていて、本も何冊か持っていました。

幅広い世代のたくさんの仲間に囲まれて、とにかく楽しく充実していた学部時代

――実際にBBT大学に入学してみて、いかがでしたか?

学部はとても楽しかったです。仕事よりも優先して取り組んでしまい、BBTの勉強をしないようにするのが大変というくらい楽しんでいましたね。自分の考えをフランクに発言できる環境で、すごく楽しかったです。毎回私しか発言しないという授業もありました(笑)。

勉強時間は、平日は約5時間、土日はずっと勉強していたと思います。お勤めをしている方は時間を作るのが悩みという方が多いですが、私は起業していて時間は自由に使えるので、逆にBBTの勉強をやりすぎないよう、朝の3時間と夜の6時前はやらないと決めていました。

――学部で印象に残っている科目はありますか?

まず、大原先生の財務会計。独学で何度も挫折してずっと苦手意識があったので、やっと挑戦できたことが嬉しかったです。それから、学長科目の「Real Time Online Case Study(RTOCS:アールトックス)」。良くできたとは決して言えませんが、授業はとても刺激的でした。マーケティング系の科目も全部取ってみて、自分はマーケティング系が好きなんだなということもわかりました。

学部時代に楽しかったことといえば、幅広い年齢層の学生と交流できたこと。下は18歳から上は60歳代までいろいろな年代の友人ができて、私はちょうど中間の年代だったのですが、下の世代からも上の世代からも大きな刺激を受けました。人材系に興味がある若い友人が私に話を聞きにきたり、逆に私はSNSや若い世代のトレンドについて教えてもらったり。同世代に聞いてもわからないことをたくさん知っている、私の”師匠”でした。

BBTでは、日常生活では作れない友人がたくさん作れて、経営という共通の話題があるので遠慮なく何でも話せます。これから入学する方も横のつながりを積極的に作ることをおすすめします。

――卒業論文は何をされたのですか?

自分の事業が今後どう発展していくかをシミュレーションして事業計画書を作成しました。LA(ラーニングアドバイザ―)の方々がとてもよくフォローしてくださり、何とかゴールできました。今後の事業の可能性について考えるきっかけになり、とても楽しく取り組めたと思います。

――入学してご自身が変わった感覚がありましたか?

財務会計と「RTOCS」を経験して、数字から逃げずに企業情報を見ることができるようになりました。「RTOCS」でいろいろな会社の経営者になって課題に取り組むうちに物事の見方が変わってきたように思います。

それから大きく変わったのは、自分で資料を作れるようになったことです。私は営業出身なのでパワーポイント資料を作った経験がほぼなかったのですが、入学して毎週のように資料を作成することになったので、説得力のある資料作りが得意になりました。

ボリューム・質・分析、すべてが学部よりも深い大学院で飛躍的に成長できた

――BBT大学院への進学は何かきっかけがあったのですか?

学部在学中は、大学院への進学はまったく考えていませんでした。「MBAなんて私には必要ない」と思っていましたから(笑)。ただ、LAの方から大学院の話はよく聞いていましたし、コロナ禍前は大学・大学院合同のイベントがあって院生の友人もいたので、心のどこかで「進学もありだな」と思っていたと思います。

ただ、大学院は学部と違ってお堅い印象がありましたし、あまり破茶滅茶な人はいないといいますか、大企業のエリートビジネスパーソンがステップアップのために入学するところという印象だったので、自分には向いていないのでは?と感じていました。一方で、学部で3年間学んだ私がどれくらい通用するのか試してみたいという好奇心はありました。

進学を決意したのは、友人の一言があったから。学部時代ずっと一緒に勉強してきた友人から「院に進学するから一緒に行こうよ」と声をかけられたので、「じゃあ、行くか!」と。もう少し「RTOCS」に取り組んでみたいと思っていたこともあり、進学することに。結局、進学を決めたのはギリギリで、追加募集で滑り込みました。

――BBT大学院に実際に入学してみていかがでしたか?

想像通りでしたね。学生はみなとても賢く、勉強量が多くて真面目。学生の層が学部とは全然違ったので、その違いをむしろ楽しもうと思いました。

――1週間の勉強時間は学部時代と比べて変わりましたか?

学部時代はとにかくたくさん授業を取っていましたが、大学院では最低限の授業しか取りませんでした。みな猛烈に勉強するので、それについていくのが精一杯で。ただ、そもそもほかの学生に自分がついていけるのか?という興味があって進学したので、ついていけただけで満足はしています(笑)。

学部でも受けたことのある科目はありましたが、大学院では学びの深さが全然違います。情報収集のボリューム・質・分析、すべてが学部よりも一歩深い。いろいろな分野で経験値が高い学生が多いので、ディスカッションの質も高いし、レスも早いし・・・大変でした。

――大学院で印象に残っている科目はありますか?

ロジカル・シンキングとそれを土台にした問題解決法(PSA=プロブレム・ソルビング・アプローチ)の授業が良かったです。自分なりに力を入れて取り組み、実務にも活かしています。(現在の科目名は「ロジカル・シンキング&コミュニケーション」、「経営分析の技術」、「問題解決思考」)

自分の経験を活かし、キャリアプランに迷う高校生やフリーターをサポートしたい

――現在は高校でのキャリア指導にも携わっていらっしゃいますね。

はい、2年ほど前からいくつかの高校の進路指導室で就職希望者の相談に乗っています。福祉的な介入が必要な課題を抱える高校に対して教育庁が福祉系のプロフェッショナル人材を派遣する事業を行っており、その責任者が私のプロフィールを見て「面白い人がいる」と声をかけてくださったのがきっかけです。

高校の進路指導を通しての就職はとてもシビアで、生徒は1社しか応募できず、内定をもらったら辞退できない1人1社制。ですから、最もマッチする1社を定めなくてはなりません。高校の先生方と協力しながら「昔の私と同じような子を出さないために頑張るぞ!」と燃えています。

――具体的にどのようなことをしているのですか?

まず、高校の進路指導に関する実態調査をしました。ちょうどPSAを学んでいたタイミングだったので、現場で起きていることを整理し、自分なりにRTOCS的に分析をして問題点を把握し、改善提案をまとめて教育庁側に提出したところ、非常に高評価をいただき、次の1年でその改善案を実行してみる機会をもらうことができました。

――この仕事や現在の事業にBBTでの学びがどう活かされていますか?

実は、自分の事業のターゲットを高卒・フリーターに絞ろうと決めたのが学部のとき。いろいろな授業を受ける中で、自分が本当にやりたいことに気づきました。起業向けの授業で「当事者性が非常に重要」と学び、本当に自分が思い入れを持ってできる事業は何だろうかと考えたときに、自分が一番熱く燃えられるのは、かつての自分のような人たちをサポートすることだと思ったのです。

そして、25歳前後でフリーターをしている人たちの話を聞くうちに、「高校時代に大人がもう少しやってあげられることがあるのでは?」と思うようになりました。自分が高校時代は就職相談室などもなく、自分の将来について考える機会が全くなかったので、悩める高校生が将来の希望を見出せるよう、精一杯サポートしていくつもりです。

現在は、非大卒フリーターから経営者を目指すキャリアをメインとした就職支援「逆転キャリア」を運営しています。会社名のHigh Artとは「自分で自分の人生をARTする」という意味。労働人口の減少が社会問題となる中、ひとりでも多くの非正規雇用層からのリーダー輩出を目指したいと思います。

“自分で自分の人生をARTする”人を応援するキャリア支援会社、株式会社ハイアート代表取締役社長の飯田久美子さん。キャリアコンサルタントとして17年間、約4,000名の就職転職サポート実績を持っています。

起業し、人生の転機を迎えたときに、将来を見据えた自己投資をしたいとBBT大学へ入学。卒業後はBBT大学院へ進学して自身の学びを深めました。

幅広い年代の友人に恵まれてとにかく楽しかったという学部時代と、猛勉強するクラスメイトに刺激を受けて成長を実感できたという大学院時代。かけがえのない6年間で、飯田さんが得た学びや、入学して感じたご自身の変化などについてうかがいました。

修了生プロフィール

飯田 久美子(いいだ くみこ)さん
1997年に高校を卒業後、アパレル販売員からキャリアをスタート。営業職への転職を経てトップセールスになり、ベンチャー企業で事業立ち上げ経験をしたのち、2007年に株式会社ハイアートを設立。働きながら2016年10月にBBT大学(学部)に入学し、早期卒業制度を利用し2019年9月に卒業。同年10月にBBT大学院(MBA)入学、2022年9月に修了。

人生のターニングポイントで、一度は諦めた大学進学をBBTで実現

――これまでの経歴を教えてください。

都内の高校卒業後、いわゆるフリーターをしていました。私立大学の附属高校に通っていましたが、エスカレーター式に大学に進む人生は恵まれているようで自由がない、自分の人生を他人に決められているような感覚が嫌でちょっとした反抗期があり、大学には進学できずにフリーターとなりました。

販売員時代に起業しようと決意して情報収集するうちに、起業するなら営業を経験せよという本を読んで営業会社に転職しました。2社目の飲食店向け販売促進コンサルティング会社でトップセールスに。その後、ベンチャー企業で女性管理職の人材事業の立ち上げを経験してから独立しました。

――BBT大学に入ろうと思ったきっかけを教えてください。

小さく独立したので、何もしなければ劣化していってしまうだろうという危機感がありました。起業から間もない頃はあらゆる感性が研ぎ澄まされていたと思うのですが、10年が経つ中で徐々にビジネス環境も人のキャリアに対する考え方も変化していく、だから今のうちに何か勉強しておきたいと思いました。

ちょうど人生の転換期でもありました。女性である私が仕事も家庭も両立できるライフスタイルを実現したくて起業をしたものの、離婚。それまで思い描いていた人生プランを変更せざるをえなくなったので、「ならばここで心機一転、将来を見据えて自己投資しよう」という気になったのです。

大学で学ぶことは、当初は考えていませんでした。ただ、セミナーは単発でも意外と高く、どうしようかとネットで情報収集していたときにBBT大学のサイトにたどり着き、カリキュラムを見たら、知りたい、勉強したいと思うことが網羅されていたので、「じゃあ、大学には行けなかったことだし、BBTに行ってみようか」と。仕事をしながらだったので、オンラインで学べる環境は絶対的に必要でした。大前学長のことはもちろん知っていて、本も何冊か持っていました。

幅広い世代のたくさんの仲間に囲まれて、とにかく楽しく充実していた学部時代

――実際にBBT大学に入学してみて、いかがでしたか?

学部はとても楽しかったです。仕事よりも優先して取り組んでしまい、BBTの勉強をしないようにするのが大変というくらい楽しんでいましたね。自分の考えをフランクに発言できる環境で、すごく楽しかったです。毎回私しか発言しないという授業もありました(笑)。

勉強時間は、平日は約5時間、土日はずっと勉強していたと思います。お勤めをしている方は時間を作るのが悩みという方が多いですが、私は起業していて時間は自由に使えるので、逆にBBTの勉強をやりすぎないよう、朝の3時間と夜の6時前はやらないと決めていました。

――学部で印象に残っている科目はありますか?

まず、大原先生の財務会計。独学で何度も挫折してずっと苦手意識があったので、やっと挑戦できたことが嬉しかったです。それから、学長科目の「Real Time Online Case Study(RTOCS:アールトックス)」。良くできたとは決して言えませんが、授業はとても刺激的でした。マーケティング系の科目も全部取ってみて、自分はマーケティング系が好きなんだなということもわかりました。

学部時代に楽しかったことといえば、幅広い年齢層の学生と交流できたこと。下は18歳から上は60歳代までいろいろな年代の友人ができて、私はちょうど中間の年代だったのですが、下の世代からも上の世代からも大きな刺激を受けました。人材系に興味がある若い友人が私に話を聞きにきたり、逆に私はSNSや若い世代のトレンドについて教えてもらったり。同世代に聞いてもわからないことをたくさん知っている、私の”師匠”でした。

BBTでは、日常生活では作れない友人がたくさん作れて、経営という共通の話題があるので遠慮なく何でも話せます。これから入学する方も横のつながりを積極的に作ることをおすすめします。

――卒業論文は何をされたのですか?

自分の事業が今後どう発展していくかをシミュレーションして事業計画書を作成しました。LA(ラーニングアドバイザ―)の方々がとてもよくフォローしてくださり、何とかゴールできました。今後の事業の可能性について考えるきっかけになり、とても楽しく取り組めたと思います。

――入学してご自身が変わった感覚がありましたか?

財務会計と「RTOCS」を経験して、数字から逃げずに企業情報を見ることができるようになりました。「RTOCS」でいろいろな会社の経営者になって課題に取り組むうちに物事の見方が変わってきたように思います。

それから大きく変わったのは、自分で資料を作れるようになったことです。私は営業出身なのでパワーポイント資料を作った経験がほぼなかったのですが、入学して毎週のように資料を作成することになったので、説得力のある資料作りが得意になりました。

ボリューム・質・分析、すべてが学部よりも深い大学院で飛躍的に成長できた

――BBT大学院への進学は何かきっかけがあったのですか?

学部在学中は、大学院への進学はまったく考えていませんでした。「MBAなんて私には必要ない」と思っていましたから(笑)。ただ、LAの方から大学院の話はよく聞いていましたし、コロナ禍前は大学・大学院合同のイベントがあって院生の友人もいたので、心のどこかで「進学もありだな」と思っていたと思います。

ただ、大学院は学部と違ってお堅い印象がありましたし、あまり破茶滅茶な人はいないといいますか、大企業のエリートビジネスパーソンがステップアップのために入学するところという印象だったので、自分には向いていないのでは?と感じていました。一方で、学部で3年間学んだ私がどれくらい通用するのか試してみたいという好奇心はありました。

進学を決意したのは、友人の一言があったから。学部時代ずっと一緒に勉強してきた友人から「院に進学するから一緒に行こうよ」と声をかけられたので、「じゃあ、行くか!」と。もう少し「RTOCS」に取り組んでみたいと思っていたこともあり、進学することに。結局、進学を決めたのはギリギリで、追加募集で滑り込みました。

――BBT大学院に実際に入学してみていかがでしたか?

想像通りでしたね。学生はみなとても賢く、勉強量が多くて真面目。学生の層が学部とは全然違ったので、その違いをむしろ楽しもうと思いました。

――1週間の勉強時間は学部時代と比べて変わりましたか?

学部時代はとにかくたくさん授業を取っていましたが、大学院では最低限の授業しか取りませんでした。みな猛烈に勉強するので、それについていくのが精一杯で。ただ、そもそもほかの学生に自分がついていけるのか?という興味があって進学したので、ついていけただけで満足はしています(笑)。

学部でも受けたことのある科目はありましたが、大学院では学びの深さが全然違います。情報収集のボリューム・質・分析、すべてが学部よりも一歩深い。いろいろな分野で経験値が高い学生が多いので、ディスカッションの質も高いし、レスも早いし・・・大変でした。

――大学院で印象に残っている科目はありますか?

ロジカル・シンキングとそれを土台にした問題解決法(PSA=プロブレム・ソルビング・アプローチ)の授業が良かったです。自分なりに力を入れて取り組み、実務にも活かしています。(現在の科目名は「ロジカル・シンキング&コミュニケーション」、「経営分析の技術」、「問題解決思考」)

自分の経験を活かし、キャリアプランに迷う高校生やフリーターをサポートしたい

――現在は高校でのキャリア指導にも携わっていらっしゃいますね。

はい、2年ほど前からいくつかの高校の進路指導室で就職希望者の相談に乗っています。福祉的な介入が必要な課題を抱える高校に対して教育庁が福祉系のプロフェッショナル人材を派遣する事業を行っており、その責任者が私のプロフィールを見て「面白い人がいる」と声をかけてくださったのがきっかけです。

高校の進路指導を通しての就職はとてもシビアで、生徒は1社しか応募できず、内定をもらったら辞退できない1人1社制。ですから、最もマッチする1社を定めなくてはなりません。高校の先生方と協力しながら「昔の私と同じような子を出さないために頑張るぞ!」と燃えています。

――具体的にどのようなことをしているのですか?

まず、高校の進路指導に関する実態調査をしました。ちょうどPSAを学んでいたタイミングだったので、現場で起きていることを整理し、自分なりにRTOCS的に分析をして問題点を把握し、改善提案をまとめて教育庁側に提出したところ、非常に高評価をいただき、次の1年でその改善案を実行してみる機会をもらうことができました。

――この仕事や現在の事業にBBTでの学びがどう活かされていますか?

実は、自分の事業のターゲットを高卒・フリーターに絞ろうと決めたのが学部のとき。いろいろな授業を受ける中で、自分が本当にやりたいことに気づきました。起業向けの授業で「当事者性が非常に重要」と学び、本当に自分が思い入れを持ってできる事業は何だろうかと考えたときに、自分が一番熱く燃えられるのは、かつての自分のような人たちをサポートすることだと思ったのです。

そして、25歳前後でフリーターをしている人たちの話を聞くうちに、「高校時代に大人がもう少しやってあげられることがあるのでは?」と思うようになりました。自分が高校時代は就職相談室などもなく、自分の将来について考える機会が全くなかったので、悩める高校生が将来の希望を見出せるよう、精一杯サポートしていくつもりです。

現在は、非大卒フリーターから経営者を目指すキャリアをメインとした就職支援「逆転キャリア」を運営しています。会社名のHigh Artとは「自分で自分の人生をARTする」という意味。労働人口の減少が社会問題となる中、ひとりでも多くの非正規雇用層からのリーダー輩出を目指したいと思います。