編集部posts 2020年10月19日

【MBA・ビジネス用語】ビジネスに必要なデザイン思考とは?

ビジネスに必要なデザイン思考とは?


執筆:mbaSwitch編集部

ビジネスに使える思考方法が数多くある中で、最近特に注目されている考え方が、「デザイン思考」です。
この記事ではデザイン思考の基本的な考え方や方法、また、これからの時代なぜデザイン思考が大切なのかについて解説します。


https://www2.ohmae.ac.jp/Dynamic_LP.html

1.デザイン思考とは?

デザイン思考とは?

「デザイン思考」と聞くとデザイナーやアーティストが使う考え方のように思う方も多いのではないでしょうか。しかし、「デザイン思考」はデザインに必要な思考方法と手法を利用して、さまざまな問題を解決するための考え方です。

芸術やエンジニアリング、ビジネスなどあらゆる世界で応用され、AppleやGoogleなどでも採用されています。近年、ビジネス上の問題を解決するためにデザイン思考を用いられることが増えてきています。

2.デザイン思考はなぜ必要?

デザイン思考はなぜ必要?
昨今は、多くの国が安くて良い製品をつくるようになり、マーケットにはモノが溢れ、市場の競争は以前よりも激しくなっています。このような時代には、「ユーザーが何を望んでいるのか」を今まで以上にユーザー視点で考えることが重要です。

「デザイン思考」では、以下でご説明するように「ユーザーの体験をつくる」視点や手法を用います。デザイン思考を活用することで、競争が激化するこれからの市場において、優位性を保つことができるのです。

2018年に経済産業省と特許庁が「デザイン経営」を宣言をした背景にも、このような時代の変化があります。

3.デザイン思考の5段階

デザイン思考の5段階

デザイン思考には「共感」「問題定義」「創造」「試作」「検証」の5段階があります。
それぞれの段階についてご説明します。


デザイン思考の5段階について解説!

1. 共感:関連する人間のニーズを理解する段階

デザイン思考の第1段階は、ユーザーの抱える問題に共感し、理解することです。「ユーザーがどのようなサービスがほしいのか、その先に何を求めているのか」を想像します。自分の思い込みを捨て、ユーザーの立場になり切って、どんな気持ちや感情を抱くのかを考えることが大切です。

2. 問題定義:人間中心設計から問題を捉え直す段階

第2段階は、ユーザーの潜在的なニーズを探り、最適解を考え抜く段階です。たとえば、「MBAを取得したい」という顕在的なニーズではなく、「仕事で使えるスキルがほしい」といった潜在的なニーズを探っていきます。

この時点で第3段階の「創造」が始まっているので、問いをたてながら、解決策のアイデアを見つけてくことが大切です。

3. 創造:多くのアイデアを生み出す段階

第3段階は、アイデアを生み出す段階です。「共感」の段階でニーズの理解が終わり、「問題定義」の段階で分析化が終わって、問題の新しい見方を得ました。次は、ブレインストーミングなどさまざまななアイデア出しの手法を利用して、問題を解決できる最良の方法を見つけましょう。

ちなみに、ブレインストーミングは複数人でアイディアを出し合い、その場で創造的な発想を生み出す会議手法です。「否定しない」「ユニークなアイデアを歓迎する」「質より量」「アイデアを結合させる」という4つのルールを守ることが重要です。

4. 試作:実践的にアプローチを適用する段階

第4段階では、できるだけ低コストでプロダクトを制作していきます。売り出すことを目的にせず、今まで見えなかった課題点を浮き彫りにすることが大切です。この段階で、チームは製品の問題点や正確な知見を得ることができます。

よりユーザーの目線に立ち、感じ方や考え方を具体的に思い浮かべることができるはずです。

5. 検証:市場にリリースしてフィードバックを得る段階

第5段階は、「試作」の段階で最善の解決策にもとづいて作られた完成品を市場にリリースして、フィードバックをもらう段階です。フィードバックをもとに改めて定義をし直したり、理解を高めたりして、前の段階を反復します。この段階でも「試作」の段階と同じように、問題点を見つけて改善したりします。

4.デザイン思考を構成するマインドとプロセス

デザイン思考を構成するマインドとプロセス
デザイン思考は、5つの段階で構成されていることを上記でご説明しました。次に、デザイン思考を支える「マインド」と「プロセス」をご紹介します。

デザイン思考における「マインド」

デザイン思考におけるマインドには、4つ重要なことがあります。
それは、「ユーザー視点であること」「コミュニケーションを活発にすること」「まずは作ってみること」「1つのアイデアに縛られないこと」です。1つずつご説明します。

1. ユーザー視点

デザイン思考では、ユーザーの悩みやその解決策、価値を感じるポイントなど、常にユーザー目線で考えることが求められます。ユーザー視点の要素があってのデザイン思考なので、利益といったビジネス上のメリットの視点だけで考えないようにすることが重要です。

2. コミュニケーション

コミュニケーション量を増やすことで、フラットに意見しやすい環境が整い、アウトプットの質も向上します。
チームの中での話し合いがより円滑に、効率よく意思決定が行われるように心がけましょう。

3. とにかく作ってみる

とにかく作ってみて、形にしてみることが重要です。プロダクトの評価を行うのはユーザーであり、チームメンバーではありません。早い段階で試作品を作り、ユーザーに触ってもらうように意識しましょう。改善を繰り返すことで、クオリティーの高いアウトプットを出すことができます。

4. 1つのアイデアに縛られない

1つのアイデアに固めすぎてしまうと、柔軟性のある発想ができなくなります。時代の変化によってユーザーの行動も変わっていくので、ビジネスサイドは多様なアイデアを持つ必要があります。

デザイン思考における「プロセス」

デザイン思考では、先ほどご紹介したように、「共感→問題定義→創造→試作→検証」の5段階のプロセスを順に実施していくことが重要です。

5.デザイン思考で働き方はどう変わる?

メーカーが工場でモノを生産するような工程では、時間や作業量に比例して生産量が上がります。しかし、近年増えているクリエイティブワークにおいては、倍働いても倍の成果が出るとは限りません。

クリエイティブワークのような仕事においては、スピード感を保ちつつも、いかに効果的な解決策を編み出せるかが重要です。デザイン思考を身につけることで、効率よく仕事を進められ、仕事の量と質を上げることができます。

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6.忙しいビジネスパーソンにもおすすめの「BBT大学院」とは?

忙しいビジネスパーソンにもおすすめの「BBT大学院」とは?
仕事で高いパフォーマンスを発揮するには、デザイン思考を身につけるなど、新しいことを学び続けることが大切です。これからの時代に求められているのは、時代の変化によって新しい思考方法を身につけたり、時代の流れを読んで自分で考えて行動に移したりすることです。

しかし、「仕事に関する学びを深めたいけど、何から始めればいいのかわからない」「自己流で学び始めたが、難しくて思うように進まない」などの悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

ビジネスで必要なスキルを学ぶ方法の1つとして、経営大学院に通学して経営やビジネスについて学ぶ方法があります。

経営大学院で学ぶ場合、海外に留学するか、国内の大学院に通学するかの2つの選択肢に加えて、最近では「オンラインMBA」という3つ目の選択肢もあります。しかし、実際仕事を続けながら学習を続けることは大変なことです。

仕事を続けながら学習を続けるには、自分の時間で学習でき、学習の場所を選ばなくてよいことが重要です。

それらの条件を満たしている経営大学院のひとつに、ビジネス・ブレークスルー大学院(BBT大学院)があります。

BBT大学院の特徴を3つ紹介します。

いつでもどこでも学習できる

1つ目の特徴は、どこにいても時間を選ばずに学習が続けられる環境が整っていることです。仕事を続けながら学習をする場合、突然の出張や残業などもあり、毎週平日の夜に決まった時間を確保することが難しい人も多いのではないでしょうか。そんなときに、100%オンラインで学べるBBT大学院はおすすめです。

講義映像がオンデマンド式で配信されるため、通勤電車の中などの隙間時間を使って学習を続けることができ、仕事、趣味や家庭などと両立することも可能です。

ビジネス現場で使えるスキルが学べる

2つ目の特徴は、実際のビジネス現場で活用できる実践的な授業です。知識の習得が中心の経営大学院もありますが、BBT大学院では実践で使える授業がメインです。

たとえば、独自の教育メソッドである「RTOCS(アールトックス)」というプログラムがあります。RTOCSは、現在進行形で起こっているビジネステーマについて、「もし自分が〇〇のリーダーだったら」などと仮定して、今後の方策や解決策を1週間で考えて発表するケーススタディです。

リサーチにも時間をかけて自分なりの結論を導き出すことで、ファクトベースで議論する力が身につきます。

充実したサポートでオンラインでも学習が継続できる

3つ目の特徴は、学習が続きやすいサポートが充実していることです。BBT大学院では、85パーセント以上という高い修了率を誇っています。

国内初・最大規模のオンライン大学院である当校では、オフラインイベントを定期的に開催したり、教員やTA(ティーチング・アシスタント)が学生ひとりひとりのサポートを親身に行うなど、学習サポートに注力しています。

7.ビジネスのスキルを身につけて次のステップに

ビジネスのスキルを身につけて次のステップに

経営・ビジネスの基礎知識や実践的なスキルを身につけることで、厳しいビジネス環境でも活躍できるビジネスパーソンになれます。
自分を成長させたい人は是非BBT大学院で学んでみませんか?

BBT大学院では、毎週オンライン説明会を開催しています。MBAをオンラインで学ぶイメージがわかない人のために、説明会は少数制にして、一人ひとりの疑問や不安を十分に解消できるようにしています。

個別相談も随時行なっているので、気軽にご相談ください。