編集部posts 2020年12月7日

【MBA・ビジネス用語】ブレインストーミング(ブレスト)とは?

【MBA・ビジネス用語】ブレインストーミング(ブレスト)とは?


執筆:mbaSwitch編集部

「会議でいいアイデアが出ずになかなか先へ進めない」「アイデアを効率的に出せない」といった悩みを抱えている人も少なくはないはずです。

そんなときに使えるブレインストーミングという手法を紹介します。


https://www.ohmae.ac.jp/session/

1.ブレインストーミング(ブレスト)とは?

ブレインストーミング(ブレスト)とは?
「ブレインストーミング」は、1950年ごろにアメリカで考案された、複数人で行う会議手法です。それぞれが自由にアイデアを提供して参加者同士を刺激できるため「集団発想法」とも呼ばれ、クリエイティブな発想が必要なときに活用できます。

2.ブレインストーミング(ブレスト)のやり方

ブレインストーミング(ブレスト)のやり方
ブレインストーミングは、正しい進め方によって効果を発揮します。ここからは、具体的なやり方を紹介していきます。

1. 目的の設定

まず初めに行うのは、ブレインストーミングを通して、どのようなアイデアがほしいのかを決めることです。

まとまったアイデアを提案するのか、企画書に使うのか、といった最終的な目的によって、「幅広いアイデアがほしい」「具体的なアイデアがほしい」などの求めるアイデアの種類や、ブレインストーミングの形式、参加者数も大きく異なります。

着地点をよく考えることが、ブレストを成功させるために重要なことです。

2. 内容のコーディネート

目的が整理できたら内容のコーディネートを行います。
ここで考えるべき主なことは「誰を呼ぶのか」「スケジュール」「場所をどうするのか」の3つです。

誰を呼ぶのかは特に大切なことで、人選に失敗するとほしいアイデアが出てこないことがあります。自分が求めている内容に必要だと思える人材を揃えましょう。

人材を選ぶ際には、毎回同じメンバーで行うことを避けるようにします。毎回同じメンバーで行うと情報の種類や質が一緒になってしまい、意外性のあるアイデアが出なくなってしまうからです。

組織やチームを気にせず、テーマに合わせて必要なメンバーをリストアップしておきましょう。

参加人数は、5人くらいにするのがおすすめです。
人数が少なすぎると出るアイデアが少なく、多すぎると意見を言えない人が出てきます。また、人数はもちろんのこと、参加者のキャラクターにも気を配れるとよいです。

3. 時間を決める

できるだけ多くのアイデアを出してもらうために、参加者には集中して頭をフル回転してもらう必要があります。だらだらとした環境では良いアイデアが出ることは稀です。

したがって、制限時間を設定して、時間内にアイデアを出し切るようにします。

4. テーマを真ん中に描く

まずは、ホワイトボードの真ん中にテーマを描きます。もし余白が使えるのであれば、制限時間などを書いておくと、参加者の集中力がより高まります。

5. アイデアを考える

テーマについて思いついたことを付箋に可能な限り書き出します。この際、目標アイデア数を決めておくとよいです。

また、アイデアが出しやすい環境を作ることも重要です。たとえば、競争の意識を持たせるために、付箋の色を個人やチームごとに変えるといったルールを追加することで、よりよいアイデアが生まれるでしょう。

6. アイデアを分類する

アイデアを出し終えたら、今度は付箋を分類していく作業を行います。広い机の上やホワイトボード、壁など、自由に使える空間に似たアイデア同士をまとめて置いたり貼ったりしていきましょう。

分類して整理したアイデアを俯瞰で見ることで、アイデアをより出やすくなり、新たなアイデアが生まるきっかけになります。

3.ブレインストーミング(ブレスト)のルール

ブレインストーミング(ブレスト)のルール
ブレインストーミングを成功させるには、ルールをしっかり設定し、周知することが重要です。
ブレインストーミングの成功を左右するといっても過言ではない、大切な4つのルールを紹介します。

①批判しない

ブレインストーミングで重要なことは、多くのアイデアを出すことです。

どんな些細なアイデアでも、新しい発見のヒントになるかもしれません。批判されたり、その場で判断を受けたりしてしまうと、思考に制限がかかってしまい、新しいアイデアが生まれなくなってしまいます。

そのため、「どんなアイデアでも批判しない」というルールを事前に共有しましょう。

②自由に発言する

自由に発言できる環境をつくることが大切です。会議のような堅い環境ではなく、楽しみながら、自由に発言できる環境づくりを行いましょう。

自由な雰囲気から、本来思いつかないようなアイデアが生まれるかもしれません。

③質よりも量を重視する

「これよりもいいアイデアが生まれるかも」と思い悩んでいると、時間だけがかかってしまい、アイデアは生まれません。

そのため、アイデアの質よりも量を重視することを伝え、「どんな些細なアイデアでもOK」なムードをつくりましょう。

④アイデア同士を結合する

個人ではなくチームとしてアイデアをつくっていくことを心がけます。

1人のアイデアを重視するのではなく、チームの中で出てきたアイデアを結合して、アイデアの質を高めましょう。

4.ブレインストーミング(ブレスト)の効果を高めるフレームワーク

ブレインストーミング(ブレスト)の効果を高めるフレームワーク
「ブレインストーミングの手法は理解できたけど、実際にアイデアを出す方法がわからない」という人のために、発想を促すフレームワークを紹介します。

なぜなぜ分析

ブレインストーミングを行なっていると「アイデアが出てこない」という壁にぶつかることがあります。

そんなときに使えるフレームワークとして、「なぜなぜ分析」があります。これは、「なぜ?」を繰り返して、原因分析をする方法です。

この手法はトヨタ自動車が考案したものです。世界トップクラスの自動車メーカーが活用している手法なので、有効性が期待できます。

ゴードン法

ゴードン法はウィリアム・ゴードン氏が発明した、本質から考える発想法です。用意するものは、筆記用具と紙だけです。一般的なブレインストーミングでは参加者にあらかじめテーマを提示しますが、ゴードン法では司会者だけが「真のテーマ」を把握し、参加者には「ブレスト用のテーマ」を提示します。

例えば、「冬季限定メニューの開発」が真のテーマで、「12月に友人と楽しみたいメニュー」がブレスト用のテーマです。ゴードン法でブレストを行うことで、参加者は固定概念にとらわれることなく、自由に発想を広げることができます。

5.ブレインストーミング(ブレスト)で出たアイデアのまとめ方

ブレインストーミング(ブレスト)で出たアイデアのまとめ方
ブレインストーミングで大切なことは、最後に出たアイデアをまとめて整理することです。
その際に役立つフレームワークを1つ紹介します。

KJ法

KJ法は、無秩序なアイデアからヒントを見つけて、アウトプットまで行う方法です。
やり方は簡単で、付箋などを用いて次の順序で行います。

1. 付箋1枚につき1つのアイデアを書き出す
付箋1枚につき1つのアイデアを書き出す

2 似たアイデアをグループ化する
似たアイデアをグループ化する

3. 各グループの相関関係を図解する
各グループの相関関係を図解する

4. 文章化する

KJ法では、たくさんの付箋を使ってアイデアを整理することで、課題などを整理することもできます。

6.ビジネスに使えるスキルを学ぶには?

ビジネスに使えるスキルを学ぶには?
ブレインストーミングの進め方やポイント、活用できるフレームワークなどを紹介しました。

「仕事に関する学びを深めたいけど、何から始めればいいのかわからない」「自己流で学び始めたが、難しくて思うように進まない」などの悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

ビジネスで使える知識やスキル、実践力を身につけるために、経営大学院で学ぶ方法があります。経営大学院で学ぶことで、MBAを取得でき、今後のキャルアップにつなげることも可能です。

経営大学院で学ぶ場合、海外に留学するか、国内の大学院に通学するかの2つの選択肢に加えて、最近では「オンラインMBA」という3つ目の選択肢もあります。しかし、実際仕事を続けながら学習を続けることは大変なことです。

仕事を続けながら学習を続けるには、自分の時間で学習でき、学習の場所を選ばなくてよいことが重要です。

それらの条件を満たしている経営大学院のひとつに、全世界どこでも学習できる、ビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学院)があります。

国内初・最大級のオンラインMBA「ビジネス・ブレークスルー大学大学院」

BBT大学院の特徴は大きく3つあります。

いつでもどこでも学習できる
1つ目の特徴は、どこにいても時間を選ばずに学習が続けられる環境が整っていることです。仕事を続けながら学習をする場合、突然の出張や残業などもあり、毎週平日の夜に決まった時間を確保することが難しい人も多いのではないでしょうか。

そんなときに、100%オンラインで学べるBBT大学院がおすすめです。

講義映像がオンデマンド式で配信されるため、通勤電車の中などの隙間時間を使って学習を続けることができ、仕事、趣味や家庭などと両立することも可能です。

ビジネス現場で使えるスキルが学べる
2つ目の特徴は、実際のビジネス現場で活用できる実践的な授業です。知識の習得が中心の経営大学院もありますが、BBT大学院では実践で使える授業がメインです。

たとえば、独自の教育メソッドである「RTOCS(アールトックス)」というプログラムがあります。

RTOCSは、現在進行形で起こっているビジネステーマについて、「もし自分が〇〇のリーダーだったら」などと仮定して、今後の方策や解決策を1週間で考えて発表するケーススタディです。

リサーチにも時間をかけて自分なりの結論を導き出すことで、ファクトベースで議論する力が身につきます。

充実したサポートでオンラインでも学習が継続できる
3つ目の特徴は、学習が続きやすいサポートが充実していることです。BBT大学院では、85パーセント以上という高い修了率を誇っています。

国内初・最大規模のオンライン大学院である当校では、オフラインイベントを定期的に開催したり、教員やTA(ティーチング・アシスタント)が学生一人ひとりのサポートを親身に行うなど、学習サポートに注力しています。

7.世界中で活躍できるビジネスリーダーになろう!

世界中で活躍できるビジネスリーダーになろう!

グローバル化が進み、競争がより加速している昨今、ビジネス環境の厳しさは年々増しています。

厳しい環境の中でも勝ち続けられる人は、学び続けている人です。自分を成長させたい人は、BBT大学院で学んでみませんか。

BBT大学院では、毎週オンライン説明会を開催しております。説明会は少人数制にして、一人ひとりの疑問や不安を十分に取り除けるようにしています。

個別相談も随時行っているので、お気軽にご相談ください。