いきなりですが、ビジネスで本当にやりたいことを実現するために必要な力とは何でしょうか?
MBAをご検討中の方が思い浮かべるのは、経営知識や戦略立案力かと思います。いわゆる「経営者視点」を持ち、論理的にビジネスを組み立てる力です。これはもちろん、ビジネスを推進する土台として欠かせない要素です。
しかし、それだけでは十分とは言えません。どれほど優れたアイデアや戦略を描いても、それを“周囲に伝え、巻き込む力”がなければ実現には至らないのです。
だからこそ、もうひとつ重要なスキル――「プレゼンテーション力」が必要なのです。
MBAと聞くと「理論」や「分析」のイメージが先行しがちですが、BBT大学院では「伝える力」がビジネスの実践力に直結すると考え、徹底的に鍛えるためのカリキュラムを用意しています。今回は、BBT大学院の選択科目「プレゼンテーション技法」をご紹介いたします👀
「プレゼンテーション技法」の最大の特徴は、スタートアップや実務の現場で求められる本物のプレゼンテーション力を身につけられる点にあります。
講義では自身のビジネスプランを題材に、次の5つのステップに沿ってプレゼンテーションを設計・実践していきます。
①ストーリーデザイン(構成)
②スライドデザイン(資料設計)
③トーク設計(言語化)
④アピアランス設計(非言語表現)
⑤リハーサル(仕上げと検証)
これらを通して、受講者は5分間という限られた時間の中でも相手の心を動かすプレゼンを構築できる力を身につけていきます。講義の後半には、中間発表と最終プレゼンテーションの2回の実践機会が設けられています。
発表は録画され、教員とクラスメートからフィードバックを受けます。自分の話し方や構成を客観的に見直す機会があること、そして「フィードバックを踏まえて再挑戦する場」があることで、多くの受講者が驚くほどの成長を遂げます。実際「最初は話すのが苦手だったけど、終盤ではむしろ楽しんでいた」という声も多く、“プレゼンが得意ではない人”ほど効果を実感しやすいのがこの科目の特徴です。
修了生たちが「印象に残った」と語る理由
この「プレゼンテーション技法」は、毎月実施している修了生体験談セミナーでも数多くの方が「印象に残った・役に立った講義」として挙げています。
◇社内での報告や提案が、見違えるほどスムーズになった
◇相手の関心を意識する習慣がつき、コミュニケーション全般が変わった
◇思考を“見せる技術”を学べたことで、ビジネスが前に進むようになった
こうした声は、単なる”話し方講座”ではない、この科目の実践的な価値を物語っています。
本科目を担当するのは、ビジネスプロデューサーでありクリエイティブディレクターの谷中修吾教授。スタンフォード大学や戦略コンサルファームでの実績、地方創生・国際協力・ブランド開発など多彩な経験を持ち、TEDキュレーターとしても活躍しています。
その豊富な現場知見から導かれる指導は、“見せるための技術”を超えて、”伝えるための本質”に迫ります。
「自分の想いをどう表現し、どう相手の記憶に残すのか」
この問いに向き合うことができるのも、本科目ならではの醍醐味です。
私たちはつい、ビジネスで必要なのは「論理的な考え方」や「正しい答え」だと思いがちです。しかし現実には、「この人となら一緒に仕事がしたい」と思ってもらえる伝え方の力が、物事を動かす鍵となることが多々あります。
経営知識や戦略立案力を自分の中に持つこと。
それを自分の言葉で、相手に届く形にして伝えること。
この両輪がそろったとき、初めて「実践力」としてのMBAが完成するのです。