
MBAでは何を学ぶのか?どう役立つのか?具体的なイメージがつかない方もいらっしゃるかと思います。【科目紹介】シリーズでは、BBT大学院の科目を紹介していきます。
今回は、経営層やリーダークラス必聴の「組織行動・人的資本経営」をご紹介します。
「組織行動・人的資本経営」は、組織の中で“人がどう動くか”を科学的に理解し、その行動を変化へとつなげるための理論と実践を学ぶ科目です。
どれほど優れた戦略や制度を整えても、人が動かなければ組織は動きません。本講義では、この当たり前でいて難しい命題に正面から向き合います。
講義では
◆組織構造や文化
◆マネジメント理論の基礎
を押さえた上で、
◇人的資本経営
◇心理的安全性
など現代的なテーマにも踏み込みます。
特に「人材を“コスト”ではなく“資本”としてどう活かすか」という視点を中心に、自社の組織課題をもとに議論を重ねながら、理論を現場の実践へとつなげていきます。
講義・演習・AirCampusでのディスカッションを通じて、単なる「知識」ではなく、組織を動かすための“実践知”を培うことを目的としています。
受講を通じて多くの方が気づくのは、「人が動かない」のではなく、「動けない構造になっていた」という事実です。
講義では、実際の組織変革や人事制度改革の事例をもとに
「なぜ制度が機能しないのか」
「リーダーは何を支援すべきか」
を掘り下げます。
そこから見えてくるのは、“人を理解すること”が組織を変える第一歩であるということ。
また、異業種の受講生とのディスカッションを通じて
「自分の会社では当たり前だと思っていたことが、実は特殊だった」
という発見が数多く生まれます。
他者との対話を通じて自社組織を客観的に捉え直し、マネジメントの本質を再構築していく――それが、この科目の醍醐味です。
受講後アンケートからのコメント抜粋です👀
1)理論と実務をつなぐ構成
・講義全体が自社の課題検討に直結しており、実務に活かせるテーマばかりだった。
・自社への提案レベルの考察ができた点が非常に良かった。
・抽象的な概念を具体的な事例で理解でき、知識が自分の行動を変えるきっかけになった。
2)「問い」とディスカッションが深める学び
・提示される「問い」で、自分の経験と照らし合わせながら思考を深めることができた。
・ディスカッションを通じて、多様な視点や実際の企業事例に触れられた。
・他の受講者との意見交換が新たな気づきを促し、思考の幅が広がった。
3)講師・TAによる知的刺激と伴走
・小杉講師の歴史的背景を踏まえた解説や豊富な事例紹介が知的好奇心を刺激した。
・TAのコメントや問いかけによって、より多角的な視点から考えることができた。
・講義内容・構成・進行スピードのすべてが適切で、安心して学べた。
※TA=ティーチング・アシスタント(学習やディスカッションのサポート担当)
小杉 俊哉 教授 — 合同会社THS経営組織研究所 代表社員

早稲田大学法学部卒業後、日本電気株式会社(NEC)入社。
マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学大学院修士課程修了。
マッキンゼー・アンド・カンパニー、ユニデン株式会社人事総務部長、アップルコンピュータ人事総務本部長兼米アップル社人事担当ディレクターを経て独立。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授などを経て、合同会社THS経営組織研究所を設立。
立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科客員教授、慶應義塾大学大学院理工学研究科特任教授などを歴任。
現在、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、慶應義塾大学大学院理工学研究科非常勤講師。
他に、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ・福岡銀行など、数社の社外取締役を務める。
長年、ベンチャー支援や、公立小中高校教諭教育、国家・地方公務員教育も行っている。
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