MBAダイジェスト 2019年12月5日

Cross Cultural Business Communication(1)異なる文化を持つ上司・同僚・部下と働くことになる方へ

『MBAダイジェスト』シリーズでは、国内初・最大級のオンラインMBAである「BBT大学院」、ならびに2つの国際認証を持つ「BOND-BBT MBAプログラム」の修了生が、両校で学ぶMBA科目のエッセンスをまとめ、わかりやすく紹介していきます。将来的にMBAの取得を検討している方や、MBAの基礎知識をインプットしたい方はご活用ください。



執筆:川根靖弘(大手コンサルティングファーム勤務、BOND-BBTアルムナイ「豪研会」幹事長)
対象科目:Cross Cultural Business Communication(講師 Krista Mathis)



Greetings

皆さん、初めまして。Bond-BBT Global Leadership MBA を2018年2月に修了した川根靖弘です。

今回を含め計5回に渡り、私が本MBAプログラムで学び、今も特に仕事に役立てている一科目についてご紹介をさせていただきたいと思います。

私が紹介したい科目は『Cross Cultural Business Communication』です。
※科目詳細はこちら※
https://www.bbt757.com/bond/programs/mba/cross-cultural-business-communication/

グローバル環境下で働かれた経験がある方は、これまでの社会人生活で次のような疑問を持ったことはありませんか?
□ なぜ、中国人や韓国人の部下はあんなにも縦社会を意識して振る舞うのか?
□ なぜ、北欧の同僚はあんなにも自己主張が強いのか?
□ なぜ、インド人の上司はあんなにも捲し立てるようによく喋るのか?


今、このmbaSwitchを読んでくださっている皆さんの職場にも、少なからず外国籍の方々が働かれていることと思います。もはや日本人だけでビジネスを進めることは珍しいことになりつつある一方で、外国籍メンバーとのコミュニケーションのとり方、多国籍チームのマネジメントの方法や適切な評価の実施に、チャレンジを感じている方も多いのではないでしょうか。このような方に、私はぜひ『Cross Cultural Business Communication』をご紹介したいと思います。

Before Bond-BBT MBA

本MBAプログラムへの入学当時の私は32歳、新卒から所属していた北欧の医療機器メーカー日本支社の営業職に従事しており、家庭ではまだ子どもが1歳になったばかりの社会人9年目でした。

前職について今も鮮明に覚えているのは、北欧本社の強い主張で日本支社のメンバーに動揺が走る、日本のお客様の期待を悪い意味で超えてしまうキャンペーンの実施が命令される、そして予想通り散々な結果に終わってしまい日本支社はなぜ失敗に終わったかの説明責任を毎度負わされる、、、。

これらは北欧本社のメンバーがなぜ強いスタンスで主張をしているのかを国民性をしっかりと理解した上で、Localizationの必要性やキャンペーンの打ち出し方法について相互理解に基づいたディスカッションを行えていれば防げたであろう、と今では振り返ることができます。

During Bond-BBT MBA

本プログラム入学後、社会人・父親・学生の3足の草鞋で走り続け、在学中に外資系コンサルティングファームのDigital Marketing領域のコンサルタントへと転職をしました。

mbaSwitchへの寄稿だからこそ包み隠さずにお伝えするならば、転職により職務へのやりがい・社会へのインパクト・金銭的報酬に大きな前進を実現しました。これが実現できたのは、働きながらフレキシブルにオンラインで学べるという環境、海外MBAを通じた異文化理解、そして学びやキャリアに対する志の高い同期たちに恵まれ切磋琢磨しあえたことが大きな要因であったと思います。

After Bond-BBT MBA

外資系のメーカーで働いていた経験、働きながら海外MBAにトライしていた学習意欲、そして異文化コミュニケーションやマネジメントにやりがいを感じるという特性を買われ、私は現在数十名で構成される多国籍チームのリードをしています。男女比は50:50、シングルマザーやビーガン、週末にMBA取得に励むメンバーなどなど、国民性や仕事への向き合い方や人生の優先順位も様々なメンバーと共にビジネスを進めています。

加えて、私の直属の上司、社内承認をいただく上席、更に毎週Callを実施している上位層のマネージメントメンバーはすべて国籍が異なり、とてもInclusion &Diversityに富む環境下で働いています。

国籍が違うことで文化が違うのは当然のこと、プロジェクトの進め方やコミュニケーションの取り方にいわゆる“日本式”は通用せず、相手の受け入れやすいコミュニケーションの取り方が必要になってきます。そこで大きく役立ったのが、Bond-BBT Global Leadership MBA プログラムで学んだ『Cross Cultural Business Communication』だったのです。

明日にも上司・同僚・部下に異なる文化を持った方々と働くことになるかもしれない皆さんへ、本科目で学ぶことのできる普遍的といえるセオリーや、多国籍チームをマネジメントする上で本科目がどのように役立つのかについて、mbaSwitchを通じて私の実体験に基づいてお伝えしていきたいと思います。

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川根靖弘

Bond-BBT Global Leadership MBA 修了生

1983年生まれ。千葉県出身。妻と娘の3人家族。
父の転勤により2年単位で日本全国をまわる幼少-青春期を過ごす。
高校を卒業後、一浪し早稲田大学社会科学部へ入学、専攻は社会学。大学卒業後、デンマークの医療機器メーカーに就職、第二営業部に所属。28歳にて最年少MGR、年上の部下を持ち、関東~北関東地域を担当。在職中に参加したスペインでの国際営業会議での強烈な原体験から海外MBA取得を決意、2015年5月にBond-BBT Global Leadership MBA入学、2018年2月修了。在学中の2017年4月にコンサルティングファームへ転職、営業からコンサルタントへキャリアチェンジ。

現在はコンサルタント業務の傍ら、Bond-BBT Global Leadership MBAのAlumni組織である“豪研会”の幹事⾧としてAlumniのタテ・ヨコのつながりの強化に奔走。
また、“BBT-Bond Toast Masters Club”に所属し英語プレゼンテーションスキルとリーダーシップスキルの向上に取り組んでいる。

※豪研会について詳しくはこちら