旬の数字 2018年8月8日

子育て中の家族、みんな持っているポイントカード、平均6枚強!



執筆:谷口賢吾(BBT大学大学院 専任講師)

皆さんは買い物時にポイントがつくカードは何枚お持ちですか?

ポイントカードの保有数を確認するアンケート調査結果(30歳前後の子育て中の家族対象)によると、平均6.57枚のカードを持っていることがわかりました。10枚以上保有していると回答する人が1/4を超えています。きっと皆さんの財布が膨れていることでしょうね。

そして、保有率が最も高いのはTポイントカード(88.6%)で、それに続くのがWAON(58.1%)と、大きな差を生んでいます。また、Ponta、楽天スーパーポイントも保有率50%を超えています。

また、購買行動への影響を見ると、回答者の9割は買い物時にポイントをチェックし、道路を挟んでコンビニが2軒あると、道を渡ってでもポイントの付くコンビニを選ぶ人がほとんど(84.4%)でした。

アンケートにより、商品を購入する店舗を決定するときの理由にポイントカードの保有の有無が影響するということがわかります。今後もカード保有率を増やす施策が求められると思います。

では皆さんは、ポイントカード以外も含めると、カードは全部で何枚保有していますか?

CCCマーケティングの調査によると、「国民一人当たりが保有するカード平均枚数は約20枚 サイフの“カードすし詰め状態”を解消したい人は85%以上」だそうです。「サイフの“カードすし詰め状態”」。まさに心当たりがありますね。

さらに同社の別調査によると、お会計時に「ポイントカードを忘れたことがある人」は約8割で、ポイントカード忘れにより付け損ねた”ユーレイポイント”が、年間約580億円あるそうです。

こうした状況から、ポイントカードのアプリ化の動きも進んできています。今後、ポイントカードの保有数が多くなりすぎたので、減らす、取捨選択するという人が増えてくることが考えられます。

ポイントカード発行会社からすると、カードの選別時に残して貰えるような魅力的なサービスを提供していくことが必須となることでしょう。

出所:
Dream News ※最終アクセス 2018年8月8日
https://www.dreamnews.jp/press/0000178142/


執筆:谷口賢吾(たにぐち けんご)

ビジネス・ブレークスルー大学、同大学院 専任講師
地域開発シンクタンクにて国の産業立地政策および地方都市の産業振興政策策定に携わる。
1998年より(株)大前・アンド・アソシエーツに参画。
2002年より(株)ビジネス・ブレークスルー、執行役員。
BBT総合研究所の責任者兼チーフ・アナリスト、「向研会」事務局長を兼ねる。
2006年よりビジネス・ブレークスルー大学院大学講師を兼任。
同秋に独立、新規事業立ち上げ支援コンサルティング、リサーチ業務に従事。

<著書>
「企業における『成功する新規事業開発』育成マニュアル」共著(日本能率協会総合研究所)
「図解「21世紀型ビジネス」のすべてがわかる本」(PHP研究所)