編集部posts 2020年10月26日

【MBA・ビジネス用語】入門編:マーケティングとは? デジタル時代に通用するスキルを身に付けよう!

【MBA・ビジネス用語】入門編:マーケティングとは? デジタル時代に通用するスキルを身に付けよう!



執筆:mbaSwitch編集部

企業が商品やサービスを顧客に届けるために必要な「マーケティング」。デジタル時代となった今、マーケティング手法は多様になり、企業規模に関わらずさまざまな施策を行うことが可能になりました。

本記事ではマーケティングの基本的な知識について、マーケティング手法や戦略を交えながら解説します。


https://www2.ohmae.ac.jp/Dynamic_LP.html

1.マーケティングとは?

マーケティングとは?

マーケティングは、「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動」と定義されています(日本マーケティング協会より)。

また、日本マーケティング協会会長の藤重貞慶氏は、マーケティングとは「顧客の欲求と満足を探り、創造し、伝え、提供することにより、その成果として利益を得ること」だと述べています。

企業活動の一環としてのマーケティング活動という位置づけで、さまざまな範囲の業務がマーケティングと関わりがあります。

広報や営業もマーケティング活動の対象と考えることができますが、直接顧客とやりとりを行わない業務も、間接的にはマーケティングに結びついているといえます。

マーケティングとブランディングの違い

マーケティングと似たキーワードとして、「ブランディング」があります。ブランディングとは、商品やサービスに対する価値を高め、共感や支持を得ることを目的としたマーケティング戦略のひとつです。

マーケティングは企業が顧客に対して商品やサービスのイメージを伝える広義の活動を指します。一方で、ブランディングはマーケティング戦略のひとつとして、企業が目指すブランドのイメージを顧客にも持ってもらうことを目的としています。

2.マーケティングの重要性

マーケティングの重要性

近年、生活者の価値の多様化に伴い、多くの商品やサービスが登場しました。インターネットの普及と共に、ネットショッピングで場所を問わずほしい商品やサービスが手に入りやすくなり、細かなニーズに合わせた商品やサービスも年々増えています。

その反面、企業側は顧客のニーズに応える商品やサービスを生み出し、その存在や魅力を顧客に伝え続けなければ売れません。市場や社会の変化は目まぐるしく、従来のマーケティング手法が通用しないことも起きてきています。

マス向けに広告を打ち出せば必ず売れる、性能がよく安ければ必ず売れるといった時代ではありません。

モノも情報も溢れる社会の中で、自社の商品やサービスを知ってもらうことや顧客のニーズに応えるためには、綿密なマーケティング活動が重要です。自社の置かれている立ち位置の分析を行い、どのポジションで価値を提供していくかを決め、販売をどのように行うか戦略・立案をし、マーケティングを行っていきます。

3.マーケティングの歴史

マーケティングの歴史

マーケティングという概念は、19世紀末から20世紀初頭にアメリカで誕生しました。産業革命によって大量生産が可能となった時代に、効率よく戦略的にモノを売るにはどうしたらよいかが課題となっていた背景があります。

アメリカの経営学者フィリップ・コトラー氏は、マーケティングは1.0〜4.0の変遷を遂げていると提唱しています。

マーケティング1.0

マーケティング1.0は「製品志向」です。売り手に力があり、供給が圧倒的に少ない時代です。大量生産をして多くの人に販売することが成立していました。

マーケティング2.0

マーケティング2.0は「顧客志向」です。生活を便利にする商品が多く開発されるようになった一方、顧客は自分のニーズに合う商品を選ぶことができるようになりました。

そのため、マーケティング2.0のマーケティングの目的は「顧客のニーズに合う商品を開発し、買い続けてもらえるか」となります。

マーケティング3.0

マーケティング3.0は「価値志向」です。インターネットの発展と共に、大量の情報が顧客に届き、企業も自由に発信できるようになり、商品やサービスの価値は口コミという形であっという間に知れ渡るようになりました。性能のよさだけでなくブランド価値も注目されるようになります。

マーケティング4.0

現在はマーケティング4.0の時代です。マーケティングは「自己実現」に重きを置くようになります。

心理学者のアブラハム・マズローが提唱した「マズローの欲求段階説」の頂点である「自己実現欲求」以外は簡単に満たされるようになった現代では「自分らしくいられる」「自分を高めてくれる」という欲求を満たすための商品やサービス、そして企業価値といった部分まで顧客が注目する時代になったと言えます。

4.代表的なマーケティング手法と戦略の立て方

代表的なマーケティング手法と戦略の立て方

マーケティング戦略は、単純に集客の方法を考えるだけではありません。自社、商品、サービスの取り巻く環境を分析し、ターゲットを定め、実行するための戦略を考えます。

1. 環境分析

自社や商品、サービスを取り巻く環境を分析します。内部分析でリソースや強み・弱みを分析し、外部分析で競合の状況などを分析します。代表的なフレームワークは下記の通りです。

3C分析

「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」「Corporation(自社)」の3つの視点で環境分析を行います。要点を押さえて環境分析することが出来ます。

SWOT分析

「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の4つの視点で環境分析を行います。内部要因、外部要因が明らかにしやすいフレームワークです。

▶詳細は、
「【MBA・ビジネス用語】フレームワークとは? さまざまな型を知ってビジネスに活用しよう!」へ

2. ターゲット選定

顧客を分析しターゲットとして狙う層を定めていきます。市場を細分化し、その中でどこで戦うかを考え自社の立ち位置を明確にしていきます。代表的なフレームワークは下記の通りです。

STP分析

「Segmentation(市場の細分化)」「Targeting(狙う市場の決定)」「Positioning(自社の立ち位置の明確化)」の3つの視点でターゲットを分析するフレームワークです。ターゲットを定める際に非常に有効なフレームワークです。

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ポジショニングマップ

ポジショニングマップ
STP分析の「Positioning(自社の立ち位置の明確化)」を行うためのフレームワークです。「Segmentation(市場の細分化)」「Targeting(狙う市場の決定)」に対して分析が終わったら、縦軸・横軸で差別化したい内容を書き、競合を配置しながら自社の立ち位置を配置していきます。

3.実行戦略立案

商品やサービスのビジネスモデルを分解し、どのような価値を提供できるかを考えた上で、マーケティングの立案・実行する内容を考えていきます。これを「マーケティング・ミックス」と呼びます。考える範囲が広いため、広報活動、営業活動にも影響を及ぼします。

マーケティング4P

「Product(製品)」「Price(価格)」「Promotion(販売促進)」「Place(販売ルート)」の4つの視点でマーケティング・ミックスを考えていくフレームワークです。企業目線でマーケティング・ミックスを考えていきます。

マーケティング4C

「Customer Value(顧客にとっての価値)」「Cost to the Customer(顧客の負担)」「Communication(コミュニケーション)」「Convenience(入手の容易性)」の4つの視点でマーケティング・ミックスを考えていくフレームワークです。マーケティング4Pと似ていますが、マーケティング4Cはマーケティング4Pより顧客視点を重視したフレームワークです。

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5.マーケティングのトレンド

マーケティングのトレンド

現在のマーケティングのトレンドを解説します。

デジタルマーケティング

「デジタルマーケティング」とは、データとして得られるさまざまな情報を活用するマーケティング手法です。「デジマ」と略される場合もあります。

デジタルマーケティングの基本は、データ収集と分析です。収集された情報を分析して、それらを事業展開に結びつけることがデジタルマーケティングの最大のメリットです。スマートフォンの普及と共に、あらゆる流通経路でマーケティングが活用できるようになったことで、これまでできなかったような施策も打てるようになりました。

ネット店舗とリアル店舗で連携したり、行動履歴のデータから施策を打ち出したりと、オンラインとオフラインの垣根を越えてマーケティングが展開できる点が注目されています。

Webマーケティング

「Webマーケティング」は、Web上で展開されるマーケティングで、デジタルマーケティングのひとつの手法です。Webマーケティングの強みは、ユーザーの行動履歴がデータ化される点です。

Webサイトのコンバージョン率、回遊率、離脱率などをはじめ、それらのデータを活用して、Web上でマーケティングを行います。

リスティングなどのWeb広告や、配信メールでアプローチを行うメールマーケティング、Webサイト上でコンテンツの発信を行うコンテンツマーケティングなどがWebマーケティングで行う施策です。

6.マーケティングで大切にするべきポイントと間違い

マーケティングで大切にするべきポイントと間違い

マーケティングとはすなわち「売れる仕組みを作ること」です。売れる仕組みを作るために大切にするべきポイントと、間違った視点をお伝えします。

マーケティングで大切にするべきポイント

マーケティングを行ううえで大事なことは、「マーケティングは経営と大きく関係している」という視点を忘れないことです。

マーケティングで使われるさまざまなフレームワークを見ると、単純に「モノを売る」だけを考えるわけではなく、市場の分析や自社のリソースなどにも目を向ける必要が出てきます。ですので、マーケティング戦略を考えるうえで経営的視点を忘れないことが重要です。

また、マーケティング戦略・立案を行ったあとは、PDCAのサイクルをできる限り回して、改善を止めないことも大事です。施策を打ったらデータを分析し、改善を行ったり次の施策を行ったりしながらより的確な施策ができるよう、常にPDCAを回すことを意識して行います。

マーケティングの間違った視点

すべての人に使ってもらえる商品やサービスを提供する決定をし、施策を打つことは、間違った視点です。例えば、服を売る場合に「老若男女問わず誰にでも使ってもらえる」とすると、広く認知されますが顧客は自分ごととして捉えにくくなります。

ここで重要なことは、環境分析とターゲット選定になります。自社の立ち位置を見極め、市場を細分化した上でどこにポジショニングをしてマーケティング戦略を行うかをよく考える必要があります。

7.100%オンラインでMBAが取得できるビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学院)とは?

100%オンラインでMBAが取得できるビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学院)とは?

マーケティングを体系的に学ぶには、MBAが取得できる経営大学院がおすすめです。
国内で経営大学院に通う場合、多くの人は仕事をしながら、平日の夜間や土日を学習の時間に充てる必要があります。

しかし、忙しいビジネスパーソンにとって、仕事と並行して経営大学院に通うのは大変なことです。

そこで、経営大学院に通ってマーケティングの知識やスキルを向上させたいビジネスパーソンには、ビジネス・ブレークスルー大学大学院(以下、BBT大学院)をおすすめします。

BBT大学院は、国内初のオンラインMBA課程を持つ経営専門職大学院として15年前の2005年に開学し、これまで1,300名を超える卒業生を輩出してきました。

100%オンラインで一切通学せずに学ぶことができるため、多忙なビジネスパーソンであっても、時間を有効活用しながら自分のペースで学習を勧められます。

学長は、経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーの日本支社長やアジア太平洋地区会長を歴任した大前研一です。

大前学長は、マーケティング環境を把握するための「3C分析」を提唱した人物としても知られています。

BBT大学院は、学術研究を中心に据えてきた伝統的な大学とは異なり、日々刻々と変化する経営環境において世界中のビジネスパーソンが活躍するための普遍的・最先端の知見をビジネスの実務家から学べる学校を作りたいという想いから生まれました。

そのため、教員の大半は経営者・起業家・経営コンサルタントなどビジネスの現場において顕著な実績を残した一流のビジネスパーソンであることを重視しています。

▶BBT大学院教員紹介

カリキュラムも、経営学の基礎を学ぶ一般的なMBAで提供される科目だけでなく、実際のビジネス現場で活躍できる実践力が身につく内容であることに重きを置いています。

たとえば、「Real Time Online Case Study(RTOCS:アールトックス)」と呼ばれるBBT大学院独自のケーススタディでは、「もしあなたが〇〇社の社長であれば、今のビジネス環境のなかでどういった戦略・解決策を立案して実行するか?」という現在進行形かつ実在の企業のケースを用います。

過去のビジネスケース資料を学生が読み込んだうえで議論をする一般的なケーススタディとは異なり、ヒントや前例が全くないなかで、市場や競合のリサーチと自社の分析、本質的な問題点の発見、そして問題点に対する有効な戦略と解決策の策定を行わなければなりません。

1週間ごとに新しい企業のお題が出されるため、限られた時間内でリサーチ・分析・戦略策定の全てをこなすというスピード感と高度なタイムマネジメントスキルも必要になります。

8.マーケティングに強い人材を目指すなら、BBT大学院へ!

マーケティングに強い人材を目指すなら、BBT大学院へ!

マーケティングの概念が周知され100年以上が経ちましたが、現在は時代の流れの早さと共に、さまざまなマーケティングの方法が確立しています。

デジタルマーケティングなどもそのひとつです。マーケティングの基礎をしっかり押さえながら、トレンドのマーケティングにもアンテナを張って、情報収集することが重要です。

マーケティングの基礎やトレンドを知るために、経営大学院で学ぶ方法があります。
働きながらMBAを取得できる経営大学院として、100%オンラインのMBAプログラムを提供するBBT大学院をご紹介しました。

100%オンラインのプログラムで、具体的にどのように学ぶのか、なかなかイメージできない方も少なくありません。そこで、一人ひとりがその場で疑問や不安点を十分に解消できるよう、少人数制による説明会を定期的に開催しています。

「オンライン説明会」なら、どこでもご参加可能です。参加に必要なものはインターネット環境とPC・スマホのみなので、お気軽にご参加いただけます。

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