執筆:mbaSwitch編集部
企業経営や事業の目標達成において、重要な経営資源である「ヒト」、つまり社員や組織をマネジメントすることは必要不可欠です。変化の激しいこれからのビジネス環境では、マネジメント力が高いビジネスリーダーが今まで以上に求められます。
本記事では、マネジメントの基礎知識やマネジメント力を上げる方法、マネジメントを成功させるポイントなどについて解説します。
マネジメントは「管理」「経営」といった意味を持ち、ビジネスにおいては、一般的に「組織の管理、運営」を示す言葉として用いられます。
マネジメントの定義は複数存在しますが、「マネジメントの父」とも呼ばれる経営学者のドラッカーの著書『Management』(1973年発行)に書かれた「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」が、一般的な定義といえます。
同書は1974年に日本国内でも出版され、初心者でも理解しやすい経済学の本格的な入門書として有名になりました。
2009年には『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』のヒットによって、より多くの人がドラッカーのマネジメント理論を知りました。
ドラッカーによると、マネジメントに求められる役割は3つあります。
それぞれの役割について説明します。
組織は、社会に貢献することで存在する意味を持ちます。これは何か難しいことや崇高なことをすれば良いわけではなく、「社会的に機能すること」がマネジメントの役割の1つです。
組織に関わり、社会を構成しているのは「人」です。社会では、一人ひとりが能力を発揮する必要があります。
ドラッカーは、最晩年に行われたインタビューで「2つ以上の人生を同時に生きることが、知識労働者の必須条件」だと述べたそうです。個人の能力が会社の所有物ではないことは、常に頭に入れておくべきことです。
組織として重要なことは、「社会を害さないこと」です。
これは組織の最低限の責任で、ドラッカーは「飛び抜けた善行をしなくても、せめて社会を害することがないように」と述べました。
社会的な責任を最低限果たすことは、企業の存続に欠かせないことです。企業の発展は社会的に機能して、初めて結果として表れます。
考え方や特性など、あらゆる点において異なる人々によって構成される組織のマネジメントは、たやすいことではありません。ここでは、マネジメントを成功させる4つのポイントを紹介します。
組織での目標達成にあたり、日々の業務を効率化するためにはタスク管理力が重要です。業務を効率的に進めるためには、優先順位をつけたり、環改善を行ったりすることが必要です。
マネジメントを成功させるためには、中長期スパンでの業務計画を立てるスケジュール管理と、短期的な業務効率化を図るタスク管理力の両方が求められます。
チームでプロジェクトを進めていくにあたって、少なからず人的ミスは起こり、個々人の欠点が露呈することもあります。そんなときに、チームのモチベーションが落ちないよう適切な方向に導くことが重要です。
ミスや欠点を指摘する際、ネガティブな部分ばかり責めるのではなく、長所やポジティブな部分も見つけて、チームをより良い方向に導くことが必要です。
ビジネスを成功させるうえでは、メンバー全員で目標を共有することが大切です。「いつまでに、何をどのような方法でやらなければいけないのか」「なぜこれをするのか」など、メンバー全員が同じ方向性や想いを共有する必要があります。
メンバーの一人ひとりが考えていることに気づき、その特性をうまく生かすことが、マネジメントにおけるコミュニケーション力だといえます。
ビジネスは継続力と計画力が大切です。短期的なスケジュールを管理しながら、長期的な視点でも計画を作っていく必要があります。
また、チーム内で計画を共有し、スケジュール通り業務が遂行されているかを確認しながら、その後の計画を立てていく管理力も重要です。
マネジメント能力が高い人とは、どのような人のことを指すのでしょうか。これからのマネジメントに必要なスキルをご紹介します。
マネジメント力の高い人は、常に現状を理解しています。この現状理解ができていないと部下に的確な指示をすることが難しくなります。
そして、企業には達成するべき目標があり、そのためには問題解決力が必要です。問題を解決するためには、感情や勘に任せるのではなく、ロジカルシンキングを使って客観的な視点で物事を判断することが求められます。
組織を最適なプロセスで進めていくためには、リーダーシップ力と意思決定力が必要です。プロジェクトを進めるにあたり想定外のトラブルはつきものです。
予想外の問題が発生した場合、リーダーシップの強い人がいなければ多くの人が不安を覚え、モチベーションの低下が予想されます。
プロジェクトマネジメント力は、プロジェクトをうまく進めるための能力です。どのような進め方をすれば効率が良いのか考え、計画を立てて、ゴールまでの最適な道筋を調整していきます。
プロジェクトが成功といえるのは、期限を守ることはもちろんのこと、高品質で納品することです。高い品質を保てるよう、プロジェクトを適宜点検し、改善するスキルも重要です。
マネジメント力を鍛えて実際のビジネスに生かすためには、知識だけでなく訓練も大切で、社会人になってからも学び続ける必要があります。
しかし、「仕事に関する学びを深めたいけど、何から始めればいいのかわからない」「自己流で学び始めたが、難しくて思うように進まない」などの悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
ビジネスで使える知識やスキル、実践力を身につけるために、経営大学院で学ぶ方法があります。経営大学院で学ぶことで、MBAを取得でき、今後のキャルアップにつなげることも可能です。
経営大学院で学ぶ場合、海外に留学するか、国内の大学院に通学するかの2つの選択肢に加えて、最近では「オンラインMBA」という3つ目の選択肢もあります。しかし、実際仕事を続けながら学習を続けることは大変なことです。
仕事を続けながら学習を続けるには、自分の時間で学習でき、学習の場所を選ばなくてよいことが重要です。
それらの条件を満たしている経営大学院のひとつに、全世界どこでも学習できる、ビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学院)があります。
BBT大学院の特徴は3つあります。
いつでもどこでも学習できる
1つ目の特徴は、どこにいても時間を選ばずに学習が続けられる環境が整っていることです。仕事を続けながら学習をする場合、突然の出張や残業などもあり、毎週平日の夜に決まった時間を確保することが難しい人も多いのではないでしょうか。
そんなときに、100%オンラインで学べるBBT大学院がおすすめです。
講義映像がオンデマンド式で配信されるため、通勤電車の中などの隙間時間を使って学習を続けることができ、仕事、趣味や家庭などと両立することも可能です。
ビジネス現場で使えるスキルが学べる
2つ目の特徴は、実際のビジネス現場で活用できる実践的な授業です。知識の習得が中心の経営大学院もありますが、BBT大学院では実践で使える授業がメインです。
たとえば、独自の教育メソッドである「RTOCS(アールトックス)」というプログラムがあります。RTOCSは、現在進行形で起こっているビジネステーマについて、「もし自分が〇〇のリーダーだったら」などと仮定して、今後の方策や解決策を1週間で考えて発表するケーススタディです。
リサーチにも時間をかけて自分なりの結論を導き出すことで、ファクトベースで議論する力が身につきます。
充実したサポートでオンラインでも学習が継続できる
3つ目の特徴は、学習が続きやすいサポートが充実していることです。BBT大学院では、85パーセント以上という高い修了率を誇っています。
国内初・最大規模のオンライン大学院である当校では、オフラインイベントを定期的に開催したり、教員やTA(ティーチング・アシスタント)が学生一人ひとりのサポートを親身に行うなど、学習サポートに注力しています。