貴方はどう読む?新興市場の今までと未来予測|株式・資産形成講座メルマガ

  2007/06/13(水)  
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貴方はどう読む?新興市場の今までと未来予測

右肩下がりの新興市場を、ライブドアショック前後でみえる流れから
今後を未来を予測する!


ライブドアショックの直前を100とした時に、 そこから現在はどうなっているのかをみていきましょう。

まず、日経平均については あまり動いていないとはいえ、直前の水準を上回っています。
そして、ジャスダック平均が7割程度に対して、 マザーズ・ヘラクレスは、みての通り3~4割程度です。

ライブドアショック以前は、 新興企業は「高成長だから高いPER」がさして疑いもなく許容されてました。 経常利益が1億や2億円程度しかない企業でも、 PER100倍、200倍というのが平気だったわけです。 それが今や、決算の遅延や下方修正、不祥事で社長が逮捕、M&A路線の破綻、などが続き、 ありとあらゆる悪材料が、1年4カ月の間に噴出しました。 新興企業と新興市場に対する信用が失墜した結果、 見方が180度変わってしまいました。

目鼻の利く投資家は、どんどん新興市場からに逃げていったわけです。 そして住友金属鉱山や新日鉄などの高収益を上げている企業の株へと人気が移り、 そちらは株価もどんどん上がっていきました。

それでは、2005年末の新興市場時価総額ベスト5の代表銘柄が 現在はどうなったのか、みていきましょう。

驚くことにこのたった1年半の間で、利益が増えているJ:COM(ジュピターテレコム)を除いては、時価総額が半分以下や3分の1以下になってしまいました。

小型株ファンドにこの値下がりが直撃しました。 新興企業銘柄を組み入れた小型株ファンドは、このベスト5の銘柄をほぼ組み入れているわけですが、 それが半値になってしまうインパクトは凄まじいものがあります。

当然、小型株ファンドの運用が厳しくなるので、解約売りが出ます。 解約売りが出るから、今度は換金売りが出ることになります。 このネガティブサイクルが繰り返されてきた結果、 市場の低迷にさらに追い打ちをかけることになりました。値下がりと時間に刻まれた訳です。

さて、それでは今後の動きですが、 日経225は、それなりに堅調でしたが、ジャスダックもマザーズも、 ヘラクレスも右肩下がりで、PERの考え方でいきますと底値に近いところまでは、 ほぼ来ていると思われます。

そこで、「反発があるのでは?」と思われるかもしれませんが、 個別銘柄で10分の1、100分の1という痛い目をみて 新興株投資への信用失墜が進んでしまったマーケットですので、投資家の関心が、 急速に戻って来るとも思えません。

そこで、鍵を握るのは"投資家の不信感を取り除く"ということです。

5月の決算発表シーズンでは、「決算できるの?」「下方修正するのでは?」 という心配があったわけですが、 6月になるとそういう材料が一通り出し尽くすので、気分的には明るくなると思います。 そして現在、アナリストも含めて、新興企業が出してきた今期見通しの、 リアリティーの吟味が始まっています。 それが「問題ない」と分かると、徐々に株価は上がっていくでしょう。 そして、7月頭に有価証券報告書の提出する期限などもあり、 そういういろんな心配を乗り越えつつ、今期の収益率に対する信頼度が上がって来れば、 今後は持ち直しに向かっていけそうだと思います。

実は、利益がきっちり伸びている企業は案外ありますし、そうした銘柄で新興市場安の中でも 株価水準を切り上げているものもあります。 そういう会社を改めて再評価し、投資をする価値の見極めをしていってください。 絶対利益額、伸び率、東証1、2部への昇格期待がベースになりそうです。

講師紹介
山田勉氏
ビジネス・ブレークスルー大学院大学 株式・資産形成講座講師
カブドットコム証券マーケットアナリスト
山田 勉

5月31日収録
「金融リアルタイムライブ」より抜粋し、一部再構成したものです。
大前研一学長語録
 大前研一学長語録 vol.8
このコンテンツは、株式・資産形成講座のWEBディスカッションツール上で
受講生のコメントに対しての、大前研一学長発言を抜粋・編集したものです。

「オーストラリア財政」

最近、豪ドルが円に対して最高値を更新したとありましたが、 まっとうな国の通貨が強くなるという当たり前のことが見えました。

国債乱発で未来へ先送り、円安放置など、これから日本が生き残るための 高材料が見当たりません。
 
その通りではありますが、資源国で「他人のふんどし」の側面も見逃せません。

しかし、ハワードさんは、たいしたものです。
これだけ巨額の赤字を出しても、「地下水を掘ろう」等と言わないで、「少しづつ水問題を解決する」というのですから。

ルーズベルトならドカーンとやるでしょうがね。

オーストラリアの治安悪化、懸念材料です。 日本人を狙った強盗もシドニーでは頻発してますし。


受講生
2007年5月14日(Mon) Hさん
 
大前研一学長
2007年5月15日(Tue) 大前学長
編集後記
 編集後記
事務局 一戸 グローバルマネー・ジャーナル第3号、いかがでしたでしょうか。

日本でもようやく中長期運用を考える動きが広まってきました。 このメルマガをご覧になっているみなさんの中にも、 投資信託を始めている、または検討している方が多くいらっしゃることでしょう。

その投信について、先日三菱UFJフィナンシャル・グループが 金融庁から異例の行政処分を受けました。 なんでも顧客の注文と異なる発注をしたにも関わらず謝罪のみの 解決で済ませたとの事。 ユーザ本位という言葉が有名無実であることを証明した事件でした。

単に運用規模だけで判断しない。 老若男女全ての人に、そうした目を養う必要性が問われています。

来週のグローバルマネー・ジャーナルもお楽しみに!    

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