財務省は14日、10月をめどに約5年ぶりに物価連動国債の発行を再開する方針を明らかにしました。今年度は合計で6,000億円を2回程度に分けて発行する方針で、物価が下落しても元本割れにならない商品設計にすることで幅広い投資家に購入を促し、国債の安定消化につなげたい考えです。
今心配なのは、黒田総裁の政策で2%を目指してやけっぱちになってお金をばらまいてしまい、2%のインフレにとどまらず、ハイパーインフレになってしまうことです。その場合は、インフレスライド債というのを出してくれるとありがたいです。インフレになり今の1万円の価値が5,000円しかなくなったとき、インフレスライドしたものを返してくれるなら安心できます。しかし、国は国債の借金を目減りさせるためにインフレに誘導しているのが本心なので、インフレにスライドした金額を返すのはいかがなものかと思うでしょう。
今回発行が決まった物価連動国債は国民を騙すためのフェイントであり、私たちが望むものとは違います。われわれが望むのは、ハイパーインフレが起こったときにそれを償ってくれるものです。ハイパーインフレが起これば国は借金が大きく減るので、願ってもないことになります。今回はポイントがずれているかフェイントの悪巧みの行き過ぎかどちらかであり、これを見抜く力が大切です。
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